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Bに関連する小説ニュースまとめ

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B ニュース検索結果

2018.5.25  【今週はこれを読め! ミステリー編】暗殺者見習いに向けた手引書『インターンズ・ハンドブック』

〈ヒューマン・リソース社〉の新入社員諸君、就職おめでとう。お悔みを言わせてくれ。

2018.5.25  中毒性にハマる人続出!? 初心者でも読みやすい警察小説5作品を厳選

パズルのピースがピタッと合うときのような快感が病みつきになる警察小説。原作がドラマ化・映画化されることが多く、それだけ人気が高く、裾野の広いジャンルであると言えるだろう。本稿では、警察小説ビギナーに向けて全シリーズ一気読みしたくなるほど中毒性の高いおすすめ作品をご紹介したい。

2018.5.24  【エンタメ小説月評】人との縁が私を変える

酒をたっぷりと楽しんだ翌朝は、優しい味わいの味噌汁が胃にしみる。同様に、疲れのたまりやすい季節にはしみじみと心に届く小説を読みたい。心と体を整えるために。

2018.5.23  【今週はこれを読め! エンタメ編】定時にお昼が食べられないお仕事短編集〜羽田圭介『5時過ぎランチ』

新刊の書影をプリントしたTシャツで自著をアピールする、という学生の部活のようなノリでありながら意外に効果を上げそうな宣伝方法でおなじみの羽田圭介先生。

2018.5.22  『二度目の人生を異世界で』、10月よりTVアニメ化決定!スタッフ情報公開

HJノベルスで刊行中の人気ライトノベル『二度目の人生を異世界で』が、TVアニメとなって、2018年10月より放送されることが決定!スタッフ情報やアニメティザービジュアルが公開された。

2018.5.22  【今週はこれを読め! SF編】赤目の男に変身する孔雀、山頂と地下をつなげる大蛇

ほんものの幻想文学。ぼくが読みたい幻想文学は「昼間の論理」「日常の辻褄」「類型的な物語」の彼方にあるものだ。『飛ぶ孔雀』は、一行目からその領域へと引きこんでくれる。

2018.5.19  中国短編文学賞の入賞者決まる

第50回中国短編文学賞(中国新聞社主催)は、作家高樹のぶ子さんによる審査の結果、大賞1編、優秀賞2編の入賞者が決まった。今回は、中国地方の5県の253人から計260編の応募があった。

2018.5.18  【今週はこれを読め! ミステリー編】謎解き作家の楽しい短編集『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』

「あなたが、自分は警察が事件を解決する手助けができると思いこんでいるような作家でないといいんですが、といったんです」

2018.5.16  作家の読書道 第194回:石井遊佳さん

新潮新人賞を受賞したデビュー作『百年泥』が芥川賞を受賞、一躍時の人となった石井遊佳さん。幼い頃から本を読むのが好きだった彼女が愛読していた本とは? 10代の頃は小説を書けなかった理由とは? インドのチェンナイで日本語教師となる経緯など、これまでの来し方を含めてたっぷり語ってくださいました。

2018.5.15  【今週はこれを読め! SF編】忘れることができるメモリ、未来においてインプットされた記憶

1992年に刊行された早瀬耕のデビュー長篇。一部で高評価を得ながら、広い注目を集めるまでにいたらず、また作者がその後、表立った作品発表をおこなっていなかったこともあって----第二長篇『未必のマクベス』が刊行されたのが2014年なので20年以上のブランクだ----埋もれた作品になっていた。それがようやく文庫化された。

2018.5.14  小野市詩歌文学賞決まる 6月9日授賞式

兵庫県小野市は、地元出身の歌人上田三四二(1923~89年)を顕彰し、全国から推薦された短歌と俳句の中から最優秀作品をたたえる第10回小野市詩歌文学賞(神戸新聞社後援)を、短歌部門は川野里子さん(58)=千葉市=の歌集「硝子の島」、俳句部門は櫂未知子さん(57)=東京都=の句集「カムイ」に贈ると発表した。

2018.5.14  書店に合わせてAIが本を選ぶ「Seleboo」 日販と富士通が共同開発

日本出版販売(以下、日販)と富士通は5月14日、書店の客層や売り場のコンセプトなどに合わせてAI(人工知能)が自動で本を選ぶサービス「SeleBoo」(セレブー)を共同開発し、2018年夏から日販の取引書店向けに提供すると発表した。書店の店頭フェアやイベントでの活用を見込む。

2018.5.12  【今週はこれを読め! ミステリー編】刑事ヴァランダー・シリーズ前日譚『ピラミッド』

作家が小説を書くのにはさまざまなやり方がある。

2018.5.9  【今週はこれを読め! エンタメ編】救われ救う短編集〜小嶋陽太郎『放課後ひとり同盟』

崩壊しそうな家庭に息が詰まりそうで、空に向かって足を蹴り上げ続ける。心と体の性別が一致せず、タールのような黒い液体が湧いてくる気がする。家庭に自分の居場所を見つけられず、実の母や義理の妹や飼い犬にまで反発を感じずにいられない。自分を助けてくれた同級生に似た女の子を探しながら生きている。兄や友だちの体の中に渦巻く黒いぐるぐるが見えてしまう。すべて『放課後ひとり同盟』に収録された5つの短編における、悩める登場人物たちのことだ。

2018.5.8  【今週はこれを読め! SF編】ボーイ・ミーツ・ガール物語のサイバーパンク的展開

冒頭の場面が印象的だ。ロンドンの川沿い、朽ちゆく街区の十四階建てのビルの屋上に腰かけている少年ハンター・ナッシュ。数ブロック先、さびれたスカイライン越しに、金持ちが住む高級マンション群がそびえている。ハンターのうちに滾っているのは、無軌道な衝動だ。なにかをしたい、しかし、なにをしていいかわからない。行き場のない気持ちは、ビルとビルのあいだを跳び越えるスリルへと向かう。たった五メートル、思い切ってジャンプするだけだ。

2018.5.7  「こどもの本総選挙」、1位は「ざんねんないきもの事典」

小学生を対象に、「読んで面白かった本」「これから読んでみたい本」を決める「こどもの本 総選挙」に投票した子どもは12万8055人にのぼり、『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(今泉忠明監修、高橋書店)が1位に選ばれた。

2018.5.7  訃報:加古里子さん92歳=絵本作家「だるまちゃん」

「だるまちゃんとてんぐちゃん」などで知られる絵本作家で児童文化研究家、加古里子(かこ・さとし、本名・中島哲=なかじま・さとし)さんが2日、慢性腎不全のため亡くなった。92歳。葬儀は近親者で営んだ。後日、出版社が合同でしのぶ会を開く。

2018.5.5  直木賞作家の古川薫さん死去 「漂泊者のアリア」

長州藩を舞台にした歴史小説を多く手掛けた直木賞作家の古川薫(ふるかわ・かおる)さんが5日、頭部血管肉腫で死去した。92歳だった。通夜は6日午後6時、葬儀は7日午前11時から山口県下関市楠乃2の551の115の下関典礼会館で。喪主は長男貴温(きみはる)さん。

2018.5.2  【今週はこれを読め! エンタメ編】ごたつく日常と元同級生の日記〜安壇美緒『天龍院亜希子の日記』

文学賞といえば、なんといっても注目が集まるのは芥川賞・直木賞ではあるが、ここ何年かの小説すばる新人賞の充実度はそれら文学界のツートップを上回ってたりしないかとひそかに思っている。直近の受賞作が本書、『天龍院亜希子の日記』だ。

2018.5.1  【今週はこれを読め! ミステリー編】北アイルランドの"あぶない刑事"?『コールド・コールド・グラウンド』

もしかすると、これまで読んだなかでもっともあぶない刑事かもしれない。

2018.5.1  【今週はこれを読め! SF編】皇国の欺瞞、ナチスの残虐、アメリカの矛盾

第二次世界大戦で枢軸側が勝利し、アメリカが太平洋側の日本合衆国(USJ)と大西洋側のナチス領の分割され、両者のあいだで武力衝突を含む緊張が続いている。

2018.4.25  【今週はこれを読め! エンタメ編】運命に逆らう二人の"ゆかり"の道中記〜山本幸久『ふたりみち』

自分と同じ名前の主人公が出てくる小説があったら読みたくないですか? 私は読みたい。「ゆかり」は決して珍しくはないけれど、小説にひんぱんに登場するような名前でもない。自分と同年代だったら「陽子」や「明美」、最近だったら「彩香」や「結衣」などのランキングで上位になるような人気の名前とは違って、本の中で見かけることはめったにないのだ。

2018.4.24  【今週はこれを読め! SF編】インディーズならではの雰囲気、キノコのようにひっそり犇めいて

キノコをテーマにした怪奇・幻想小説のアンソロジー。原書は一巻本だが、邦訳は二分冊で本書はその第二巻。第一巻は、以前に紹介した。新しいアンソロジーを読むひとつの楽しみは未知の作家との出逢いだが、『FUNGI』はその度合いが甚だしく、ぼくが知っていたのは第一巻ではジェフ・ヴァンダミア、ラヴィ・ティドハー、W・H・パグマイア、第二巻ではニック・ママタスぐらい。

2018.4.19  クリップ:第9回野性時代フロンティア文学賞

■第9回野性時代フロンティア文学賞(KADOKAWA主催)

2018.4.19  【書評】『玄鳥さりて』葉室麟 - 横丁カフェ

この作品は、純愛と、そして自由とは何かを描いた小説だ──。

2018.4.18  七星のスバル:テレビアニメが7月スタート ラルケ制作

ガガガ文庫(小学館)の田尾典丈さんのライトノベルが原作のテレビアニメ「七星のスバル」が、7月からTBSほかで放送されることが18日、明らかになった。「マジでオタクなイングリッシュ!りぼんちゃん~英語で戦う魔法少女~」などの仁昌寺義人さんが監督を務め、「暗殺教室」「がっこうぐらし!」などのLerche(ラルケ)が制作する。

2018.4.18  作家の読書道 第193回:奥田亜希子さん

すばる文学賞受賞作品『左目に映る星』(「アナザープラネット」を改題)以降、一作発表するごとに本読みの間で「巧い」と注目を集めている奥田亜希子さん。長篇も短篇も巧みな構築力で現代に生きる人々の思いを描き出す筆力は、どんな読書経験で培われてきたのでしょうか。デビューに至るまでの創作経験などとあわせておうかがいしました。

2018.4.18  【今週はこれを読め! エンタメ編】アイドルに魅せられた人々の心の内〜渡辺優『地下にうごめく星』

「地下アイドル」というものについてはほとんどまったく知識がなかったけれども、きれいな女の子に魅了される心理は理解できる。

2018.4.17  【今週はこれを読め! SF編】消えてしまう過去、儚い現在、記憶のなかの世界

『プラネタリウムの外側』は連作集。有機素子コンピュータで会話プログラム(チューリングテストをクリアするレベル)を開発する南雲助教と、彼の研究室に関わるひとたちの物語だ。ITと現実感覚を結びつけたSFは数あるが、この作品はガジェット/アイデアばかりを前景化するのではなく、わたしたちが暮らしている日常、人間関係のなかで出逢う感情や感覚の地平で語られている。そこがとても新鮮だ。

2018.4.11  【今週はこれを読め! エンタメ編】人生最高の自由の一日『マザリング・サンデー』

戦争の爪痕がいまだ残るイギリス。メイドと上流階級の若者の恋。許されぬ関係ゆえに高まる官能。どれひとつとして自分と近しいものはない。それなのになぜ、この束縛と解放の物語に心を引かれてしまうのか。

2018.4.10  【今週はこれを読め! SF編】超テクノロジーのロマンとショボいサラリーマン生活のミスマッチ

このご時世に宇宙海賊とは。しかも、コスプレじみたオネーサンの表紙。怖い物見たさ半分に、薄目で読みはじめたのだけど、いやあ、冒頭で示される設定で瞳孔が開いてしまった。

2018.4.5  エンタメ小説に相次ぐ新星作家、壮大な物語紡ぐ

エンターテインメント小説の世界に新星が登場している。デビュー第2作が文学賞に輝く作家が相次ぐ。人類の進化や迫真の活劇、海外の内戦が描かれた壮大さが魅力だ。

2018.4.5  直木賞作家の新橋遊吉さん死去 競馬題材に小説

新橋遊吉さん(しんばし・ゆうきち=作家、本名馬庭胖〈まにわ・ゆたか〉)が2月17日、腎不全で死去、84歳。

2018.4.4  【今週はこれを読め! エンタメ編】"本造りの裏方"印刷会社のお仕事小説〜安藤祐介『本のエンドロール』

高校野球を見ていて、まっすぐに引かれたグラウンドの白線に涙したことはありますか? 私はある。「球児たちの晴れ舞台のために何事もなく大会が行われるようぬかりなく準備をするスタッフによって、高校野球は支えられているのだ!」と胸を打たれたのだ。と書いてみて、我ながら涙もろいにもほどがあるとあきれる気持ちもなくはない。しかし、私と同じようなガラスの涙腺をお持ちの方も、さすがに野球場の白線では泣けないという方も、本書の最後にある「エンドロール」をご覧になったらきっと込み上げるものがあるのではないだろうか。

2018.4.3  【今週はこれを読め! SF編】アメリカ、それは最後のフロンティア

それはとほうもないライト・ショウだった。

2018.3.30  【今週はこれを読め! ミステリー編】最後の最後まで裏をかかれる『乗客ナンバー23の消失』

一口で言うと、豪華客船の中でたいへんなことが起こってみんながびっくりする話だ。

2018.3.29  誉田哲也最新作! 大人になりきれない大人に贈る、青春ガールズバンド小説

剣道に青春を捧げる2人の女子高生を描き出した『武士道シックスティーン』で知られる誉田哲也氏が、今度はガールズバンドに青春を捧げた女子高生たちを描き出す。

2018.3.28  【今週はこれを読め! エンタメ編】子どもの気持ちを描き出す『江國香織童話集』

"江國香織といえば恋愛小説の名手"。"太陽は東からのぼる"と同じくらいといってもいい真理ではないだろうか。私もなんら異論はない。

2018.3.27  【今週はこれを読め! SF編】ゲームとしての世界、プレイヤーとしての人生

ビデオゲームを題材としたSFのアンソロジー。2015年に刊行された原著Press Start to Playから十二篇を選んでの翻訳だ。全訳にならなかったのは、元が大部(二十六篇収録)なのでそのままでは売りにくいとか、作品の粒を揃えるためとか、版権の問題とかいろいろあるらしいが、これくらいのほうが(邦訳版は文庫判で三百六十ページほど)、気楽に読めていい。

2018.3.27  国際アンデルセン賞:児童文学「魔女の宅急便」作者・角野さんに

「魔女の宅急便」などで知られる児童文学作家の角野栄子さん(83)が26日、「児童文学のノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞の作家賞に選ばれた。日本人の作家賞受賞は1994年のまど・みちおさん、2014年の上橋(うえはし)菜穂子さんに次ぎ3人目。画家賞を含めると5人目となる。

2018.3.27  23年ぶりに再会した二人は恩師の死の謎に迫る…榎田ユウリ放つ感動長編『この春、とうに死んでるあなたを探して』

多様なジャンルで活躍する小説家・榎田ユウリの新刊『この春、とうに死んでるあなたを探して』が、2018年3月29日(木)に発売される。

2018.3.26  【今週はこれを読め! ミステリー編】探偵VS殺し屋夫婦の変幻自在ミステリー『アベルVSホイト』

自分の右手と左手が勝手にじゃんけんを始めてしまったような感じ。

2018.3.22  【エンタメ小説月評】老いと死を見つめて

芥川賞受賞作の若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)がベストセラーになっている。著者は60代前半だが、70代の主人公を通して老いや孤独を見つめる作品が共感を呼んでいるのだろう。近年は高齢の著者によるベストセラーも増えている。

2018.3.22  【今週はこれを読め! エンタメ編】なつかしい喫茶店の思い出〜中島京子『樽とタタン』〜中島京子『樽とタタン』

喫茶店はいつからカフェと呼ばれるようになったんだっけと考えて、もしかしたらこのふたつは別物かもしれないなと思う。私が子どもの頃にコーヒー好きの母に連れられて行った喫茶店では、多くの大人がたばこを吸い(うちの母もだった)、子どものためのプリンやクリームソーダには真っ赤に着色された缶詰のサクランボがのっていた。このような場、このような食べ物を提供する店をカフェとは呼ばないだろう。

2018.3.22  川端康成青春文学賞:誕生 大阪・茨木市主催「ゆかりの地で才能発掘」

ノーベル文学賞を日本人で最初に受賞した川端康成(1899~1972年)の名を冠した公募賞「川端康成青春文学賞」が創設された。今年は、川端が幼少、青年期を過ごした大阪府茨木市の市制70周年とノーベル賞受賞50周年の記念年に当たる。

2018.3.21  作家の読書道 第192回:門井慶喜さん

今年1月、『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞した門井慶喜さん。受賞作は宮沢賢治の父親にスポットを当てた物語。他にも、美術や建築などを含め歴史が絡む作品を多く発表している門井さん。その礎を築いたのはどんな読書体験だったのだろう。

2018.3.20  【今週はこれを読め! SF編】輝かしい未来を取り戻すために、ぼくができること

二十一世紀になっても世界はダメなままだ。というか、どんどんダメになっていないか。

2018.3.15  【今週はこれを読め! ミステリー編】心に鎧をまとった男の長い旅『マイロ・スレイドにうってつけの秘密』

子供のころ、一日には良いことと悪いことが同量含まれているのだと信じていた。

2018.3.13  【今週はこれを読め! SF編】現代中国SFの洗練度の高さに瞠目

ケン・リュウは現代アメリカSFにあって、洗練された抒情性と巧みなストーリーテリングによって多大な人気を集める作家だが、中国SFの紹介者としても旺盛な活躍をつづけている。本書はそのひとつの成果だ。現代中国SFの最前線にいる七人の作家の小説十三篇・エッセイ三篇を、ケン・リュウが選び、英訳したアンソロジーInvisible Planets: Contemporary Chinese Science Fiction in Translation。それを日本語訳したのが、この『折りたたみ北京』だ。

2018.3.9  【今週はこれを読め! ミステリー編】えええっと声が出るミステリー『そしてミランダを殺す』

第二部を読み始めた瞬間に、ええええっ、と声を上げてしまう小説に何か上手い名前をつけられないものか。

2018.3.7  【今週はこれを読め! エンタメ編】大家さんと住人の歪な関係〜木村紅美『雪子さんの足音』

10年前に母方の祖母が97歳で亡くなるまでおばあちゃん子として過ごした私は、年寄りの基本的に親切でありながらやや押しつけがましい感じをかなりよく理解していると思う。

2018.3.6  【今週はこれを読め! SF編】盆暗にして繊細、くだらないからこそ輝く、宮内悠介の短篇集

宮内悠介の短篇集。純文学作品ではすでに『カブールの園』『ディレイ・エフェクト』という二冊の短篇集があるが、SFもしくはミステリの短篇集としてはこれが最初の一冊となる。厳密に言うと、『盤上の夜』『ヨハネスブルグの天使たち』『彼女がエスパーだったころ』『スペース金融道』『月と太陽の盤』は短篇連作を一冊にまとめているので、書誌的には短篇集なのだけど、現在の出版慣習では長篇とほぼ同等の扱いだし、読者もそのように受容している。

2018.3.6  BL、百合、ロリータ、フェチ、女装…文学の世界の極限を美麗マンガで描く

「文学」と聞いて、どんなことを想像するだろうか。

2018.2.28  【今週はこれを読め! エンタメ編】傷ついた人の心に寄り添う連作ミステリー〜岡崎琢磨『春待ち雑貨店 ぷらんたん』

雑貨店というもののイメージが変わったのはいつのことだっただろう。昔の雑貨店で売られていたのは生活必需品で、「雑貨屋さんにおつかいに行ってきて」と言われれば、買ってくるものはちりとりやたわしやわら半紙だった(22〜16歳になる我が家の息子たちは、"わら半紙"を知らなかった。ショック。

2018.2.27  私、能力は平均値でって言ったよね!:なろう系ラノベがアニメ化

小説投稿サイト「小説家になろう」で人気のライトノベル「私、能力は平均値でって言ったよね!」がアニメ化されることが27日、明らかになった。ライトノベルは「アース・スターノベル」(アース・スター エンターテイメント)から刊行されており、同レーベルの作品がアニメ化されるのは初めて。

2018.2.23  【今週はこれを読め! ミステリー編】時代遅れの強盗が大活躍する『ダウンサイド 強奪作戦』

魅力的なケイパーの多くがそうであるように、マイク・クーパー『ダウンサイド 強奪作戦』(ハヤカワ文庫NV)もまた、失敗に終わった仕事から話が始まる。リチャード・スターク『悪党パーカー/人狩り』やロジャー・ホッブズ『ゴーストマン 時限紙幣』と同様。

2018.2.21  作家の読書道 第191回:原田ひ香さん

2007年に『はじまらないティータイム』ですばる文学賞を受賞してデビュー、『東京ロンダリング』や『人生オークション』、最新作『ランチ酒』などで話題を呼んできた原田ひ香さん。幼い頃、自分は理系だと思っていた原田さんが、小説家を志すまでにはさまざまな変遷が。その時々で心に響いた本について、教えてもらいました。

2018.2.20  【今週はこれを読め! SF編】ゲームをつづける町、バスを待つばかりの人生

創元SF短編賞を受賞してデビューした石川宗生の第一短篇集。四つの作品を収録している。どれも、型破りのシチュエーションから出発し、予想もつかない方向へと発展していく。奇想小説だけど、奇想だけに価値があるのではなく、それを転がしていく手つきがひどく独特なのだ。

2018.2.19  「ラノベ」はなぜ生まれたのか 興隆期の雑誌を研究

書店の売り場で少なからぬ面積の棚を占める一大書籍ジャンルになった「ライトノベル」。

2018.2.14  【今週はこれを読め! エンタメ編】事故で兄を奪われた弟の自伝的小説〜アキール・シャルマ『ファミリー・ライフ』

良きにつけ悪しきにつけ注目を集める人物の兄弟姉妹が、昔から気になる存在だった。

2018.2.13  【今週はこれを読め! SF編】メタフィジカルな奇想と上品なユーモアのショートショート連作

ここ数年、ショートショートが新しい盛りあがりを見せていて、ファンとしては嬉しいかぎり。この分野では、星新一というあまりに偉大な存在がいて、かつてはその引力圏のなかに多くの作家や読者がいたのだが、最近ではやや状況が変わってきたようだ。

2018.2.10  石牟礼道子さん死去 水俣病を描いた小説「苦海浄土」

水俣病患者の苦しみや祈りを共感をこめて描いた小説「苦海浄土」で知られる作家の石牟礼道子(いしむれ・みちこ)さんが10日午前3時14分、パーキンソン病による急性増悪のため熊本市の介護施設で死去した。90歳だった。葬儀は近親者のみで執り行う。喪主は長男道生(みちお)さん。

2018.2.8  『スウィングしなけりゃ意味がない』佐藤亜紀

ついにこの本をご紹介できるときがきました。2017年に発売された文芸書のなかで私が最も太鼓判を押す、おすすめの書籍。佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』です。

2018.2.7  【今週はこれを読め! エンタメ編】違っているけれど、否定しない〜王谷晶『完璧じゃない、あたしたち』

みんなちがって、みんないい。金子みすゞの言葉を引くまでもなく、みんなが知っていることだ。なのに、世の中から差別やいじめがなくならないのは何故だろう? 結局のところ、概念としては知っているというだけで、心からそう思っている人は多数派ではないということなのだろう。

2018.2.7  小説家・額賀さん、神栖で講演 故郷の風景、作品に反映

鹿行地域舞台 「自分に刻まれている」

2018.2.6  【今週はこれを読め! SF編】月面都市に渦巻く陰謀、大仕掛けの破壊工作、息詰まるサバイバル

『火星の人』で一躍注目を集めたアンディ・ウィアーの第二作。こんどは月が舞台だ。

2018.2.5  【今週はこれを読め! ミステリー編】残酷さと恐怖をくぐりぬけた者たちの物語『蝶のいた庭』

「おそろしく寒い夜でした。雪が降っていて、ほとんどまっ暗でした----大晦日の夜のことです。この寒い夜のなか、ひとりの貧しい少女が帽子もかぶらず裸足で通りを歩いていました」

2018.1.31  【今週はこれを読め! エンタメ編】驚きの結末+書きおろしの蘇部健一『小説X あなたをずっと、さがしてた』

近年の出版業界においては、本を売り出す際に従来とはまったく違う宣伝方法が展開されるようになってきている。昨年たいへん注目された『ルビンの壺が割れた』(新潮社)はその好例。発売前に全文がネット上で公開され、読者からキャッチコピーを募るというものだった。結果、6015本のコピーが集まったとなれば、宣伝効果は上々だったであろう。

2018.1.30  【今週はこれを読め! SF編】星に囲まれた静寂のなかで、捨ててきたはずの人生を思う

広く冷たく索莫とした世界に残された小さな生の物語。

2018.1.25  【エンタメ小説月評】「不要な物」が織りなす幻想譚

片付けが苦手な人は、物を捨てることが不得手だ。自らを省みて、つくづくそう思う。いつか再読すると棚に置いたままの本や、何かに役立つと死蔵した資料の何と多いことか。不要な物に愛着を持ってしまうのは、始末に負えない性分だ。

2018.1.25  【今週はこれを読め! ミステリー編】声なき人のための物語〈アイアマンガー三部作〉完結!

エドワード・ケアリー〈アイアマンガー三部作〉がついに完結した。『堆塵館』『穢れの町』に続く最終巻『肺都』を読んで感じたのは、これは声なき人のための声として書かれた物語だ、ということだった。

2018.1.24  作家の読書道 第190回:滝口悠生さん

野間文芸新人賞受賞作『愛と人生』や芥川賞受賞作『死んでいない者』をはじめ、視点も自在、自由に広がっていく文章世界で読者を魅了する滝口悠生さん。実は小さい頃はそれほど読書家ではなかったという滝口さんが、少しずつ書くことを志し、小説のために24歳で大学に入り学び、やがてデビューを決めるまでに読んで影響を受けた作品とは? その遍歴も含めて、たっぷりと語っていただきました。

2018.1.24  【今週はこれを読め! エンタメ編】出版業界の裏側が垣間見られるミステリー〜両角長彦『困った作家たち』

世にさまざまな職業小説はあれど、本好きならばやはり気になるのは編集者という仕事について書かれたものではないだろうか。"昔手書き原稿だった頃、たいへんなくせ字の作家の文字を解読できる技術を編集者は身に付けていた""例えば作家を囲む会などが催されると、ライバル出版社の担当編集者たちは「あいつより先には絶対帰らない」ということで、全員が朝までご一緒する"など、興味深い逸話には事欠かない気がする。

2018.1.17  【今週はこれを読め! エンタメ編】

『本物の読書家』。このタイトルに心ひかれない読書好きがいるだろうか。とはいえ、(「自分のことを言っている」と考える強者も少なくないだろうと思うが)、私などはこの小説を読んで「本物の」どころか「読書家」とすら言えないと痛感させられることになった。

2018.1.10  【今週はこれを読め! エンタメ編】「おまおれ」感いっぱいの短編集〜綿矢りさ『意識のリボン』

綿矢りささんが最年少で芥川賞を受賞されたのは、もう14年も前のことになるようだ。

2018.1.9  【今週はこれを読め! SF編】異なる物理理論の宇宙が、この宇宙を浸蝕する!

『宇宙消失』では人間原理、『ディアスポラ』では六次元時空構造、『クロックワーク・ロケット』では直交物理学......と、手を変え品を変え、読者の科学理解をあっさりとぶっちぎってくれているイーガンである。多くのSFファンはサッパリわからないといいながら、そのなんだか凄えイメージと案外叙情的なところもある物語に大喜びして読んでいるわけですが、こんかい訳された『シルトの梯子』はもうわからなさの極地。下敷きになっているのは量子グラフ理論。聞いたこともありません。

2018.1.8  【ダ・ヴィンチ2018年2月号】佐藤正午特集番外編

嘘を本当に見せる――佐藤正午とはいかなる作家であるのか

2018.1.6  【今週はこれを読め! ミステリー編】幻想作家ブッツァーティの短篇集『魔法にかかった男』

何年前の「このミステリーがすごい!」だったか、これまで邦訳されたミステリー短篇のベスト5を挙げよ、というアンケートをもらった。

2017.12.28  【書評】『ドレス』藤野可織 - 横丁カフェ

好き嫌いが非常に分かれる作家なので腰が引けるところがこれまではあったのですが、これほどの作品集を読んでしまったからには口を噤んではいられません。全日本の本読む人らよ、藤野可織を読みましょう。最新短編集『ドレス』(河出書房新社)を筆頭にいずれの本も傑作揃い。

2017.12.28  【今週はこれを読め! ミステリー編】2018年は〈ミレニアム〉で始めよう!

おせちに飽きたら『ミレニアム』もね!

2017.12.27  【今週はこれを読め! エンタメ編】本の愉しみが詰まった吉田篤弘『金曜日の本』

「僕は金曜日に生まれた。」という書き出しにしびれるのは、私自身もまた金曜日生まれだからである。マザーグースの詩によれば、「金曜日生まれの子どもは愛情豊か(Friday's child is loving and giving)」だそうだ。個人的にはあまりこういう心理テスト的なものは信じていないが、著者の吉田さんについては当てはまっている気がする。

2017.12.26  【今週はこれを読め! SF編】書いているのはタイプライターか私か? 狂っているのは誰か?

マイクル・ビショップが頭角をあらわしたのは1970年代半ば。ジョン・ヴァーリイやジョージ・R・R・マーティンなどと並び、ニューウェイヴで先鋭化したアメリカSFを、やや伝統寄りスタイルに引き戻しながらも、小説的洗練と新しい時代の感覚をほどよく盛りこんだ俊英----という印象が強い。とりわけ邦訳がある『樹海伝説』と『焔の眼』は、文化人類学の発想で異質な文化、オルタナティブな世界観を鮮やかに提示した。

2017.12.25  【今週はこれを読め! ミステリー編】たまらない孤独と恐怖が襲ってくる田辺青蛙『人魚の石』

童話作家として有名な小川未明は、日本文壇屈指の「怖い小説」の書き手でもある。

2017.12.21  【書評】『テーラー伊三郎』川瀬七緒 - 横丁カフェ

最近面白い本は、と聞かれると年齢性別に関係なくお薦めしている一冊があります。勤務中も早く続きが読みたくて、そわそわし通しだったその本は、川瀬七緒さんの『テーラー伊三郎』です。

2017.12.20  【今週はこれを読め! エンタメ編】不器用な主人公の再生の物語『エレノア・オリファントは今日も元気です』

アラサーの独身女性。仕事はそこそこ、恋愛はなかなかままならない。ある一定以上の年代の人なら、小説・映画ともに大人気となった「ブリジット・ジョーンズの日記」を連想されるのではないだろうか(なんてこと! 「ブリジット・ジョーンズ」は本が出たのが約20年前、映画公開ですら15年以上も前だなんて!)。

2017.12.20  第156回芥川賞・直木賞の候補作決まる

日本文学振興会が12月20日、発表した。芥川賞候補には第54回文藝賞を受賞した若竹千佐子氏の初小説「おらおらでひとりいぐも」、直木賞候補には人気バンド「SEKAI NO OWARI」で、ピアノやライブの演出などを担当している藤崎彩織氏の『ふたご』が入った。選考会は来年1月16日、東京・中央区の料亭「新喜楽」で行い、同日受賞者の記者会見が開かれる。候補作は次の通り。

2017.12.19  【今週はこれを読め! SF編】増殖し書き換えられる世界。存在は消えても記憶は残る。

第五回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。この欄で前回とりあげた津久井五月『コルヌトピア』と同時受賞だが、選考委員の選評を読むかぎりでは『構造素子』のほうがじゃっかん高く評価されているようだ。選考委員四人のうち東浩紀、小川一水、神林長平の三氏は小説家----それもロジックを積みあげるような作品を得意とする----であり、この作品の内容や構成により踏みこめたのだろう。

2017.12.15  又吉直樹は『えんとつ町のプぺル』に投票!? 全国の小学生が選ぶ最強の本が決まる『こどもの本総選挙』開催!

児童書出版社として70周年を迎えた「ポプラ社」が主催する、「小学生がえらぶ!"こどもの本"総選挙」の投票が2017年11月1日(水)から開始され大好評を博している。

2017.12.15  【今週はこれを読め! ミステリー編】虚実入り乱れる異色恐怖小説『誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?』

作業中にパソコンのハードディスクがぐぐぐと唸りだしておだぶつになった経験のあるすべての方にこの本、マイクル・ビショップ『誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?』をお薦めする。焦るよね、あれは。

2017.12.13  【今週はこれを読め! エンタメ編】大切なことを本気で教えてくれる奥田亜希子『リバース&リバース』

出版業界が斜陽と言われて久しい。スマホやゲームなど他に娯楽のツールが多々存在する現状を鑑みれば、ある程度しかたないことだとは思う。

2017.12.12  異世界転生「JKハル」:早川書房が「ネット発の官能小説」を書籍化したワケ (1/3)

早川書房が12月に刊行した『JKハルは異世界で娼婦になった』。ネット発、異世界転生、官能小説という一風変わった小説だ。なぜあの早川書房が『JKハル』を書籍化したのか? 直撃した。

2017.12.12  【重要】hon.jpサイト閉鎖について

【お知らせ】いつも電子書籍検索サイト「hon.jp」をご利用いただきましてまことにありがとうございます。

2017.12.11  第7回 本屋が選ぶ時代小説大賞発表!

「 オール讀物2017年12月号 」より転載

2017.12.6  【今週はこれを読め! エンタメ編】一歩踏み出す勇気をくれる小説〜小嶋陽太郎『悲しい話は終わりにしよう』

すべての読書好きは小嶋陽太郎の本を読むべきだ。この若き作家が一作ごとに進化を遂げていることをリアルタイムで実感できるから。これまではどちらかというとキュートさやユーモアが前面に押し出されていたが、本書ではこれまで以上に繊細で真摯な作風が印象に残る。

2017.12.5  【今週はこれを読め! SF編】狂気の細菌兵器、すでにはじまっている破滅

表題の「破滅の王」とは、治療法のない細菌兵器のことだ。常識で考えれば、治療法がなければ兵器として成立しない。破壊兵器と異なり、細菌は標的を絞れない。地に放てば、敵味方関係なく冒していく。そんなものを実戦投入できるはずがない。しかし、戦術としてではなく、暗い情念に駆られてこれを用いる者がいたら......。

2017.11.30  オーム社eBook Storeサービス終了のお知らせ

日頃よりオーム社eBook Storeをご利用いただきありがとうございます。

2017.11.28  【今週はこれを読め! SF編】なぜ、いくら待っても、ぶぶ漬けは出こないのか?

松崎有理さんは、作家になる以前、医学系研究所に勤務をしていた。第一回創元SF短編賞を受賞したデビュー作「あがり」にもその経験が反映されていたが、本書『架空論文投稿計画』からはいささか戯画的とはいえ、かなり生々しい研究者の嘆きや苛立ちが伝わってくる。サスペンス仕立ての研究職エレジーだ。

2017.11.27  『このライトノベルがすごい!2018』はアンケート回答数過去最多!? 書き下ろし短編や特製ポスターなど豪華特典付き

いまが旬のライトノベルを紹介するライトノベル総合情報誌『このライトノベルがすごい!2018』(『このライトノベルがすごい!』編集部/宝島社)が11月25日に発売された。

2017.11.24  【今週はこれを読め! ミステリー編】14歳の少女が挑む世界との知恵比べ『嘘の木』

あらゆるものに裏切られ、打ちのめされた女性が世界との知恵比べに挑む小説だ。

2017.11.23  【エンタメ小説月評】戦国の混沌 リアルに表現

時代、歴史小説で新機軸を打ち出すのは難しい。戦国、幕末という定番の時代であればなおのことだ。その中で、武川佑『虎の牙』(講談社)には、新鮮な驚きがあった。

2017.11.22  【今週はこれを読め! エンタメ編】家族の幸福の陰にある秘密〜ローレン・グロフ『運命と復讐』

「人間誰しも秘密のひとつやふたつはあるわよ」と言える人の秘密は、たいした秘密ではない。本書の主人公のひとりである妻のマチルドの抱える秘密の重さ、そして多さは、たいした秘密を持たない私などにとってはよくここまで隠しおおせたものだと感心させられるレベルだ。

2017.11.21  【今週はこれを読め! SF編】ロンドンの闇のなかで繰り広げられる、神話世界のゲーム

ロンドンの闇にうごめく異形の存在がいる。気ちがい(クレイジー)ジルと呼ばれる魔女、数多くの避雷針がある農家を拠点とする博士(グッド・ドクター)、霊廟に眠るマントを羽織った伯爵、月に煩わされる狼戦士(ヴルフサーク)ラリー・タルボット、そしてルーン文字が彫りこまれた刃物を使うジャック。

2017.11.17  岡山県文学選奨の入選決まる 現代詩の田中さん4人

岡山県、県文化連盟などは17日、第52回県文学選奨の入賞作品を発表した。最高賞の入選は全8部門のうち、現代詩、短歌、俳句、川柳の4部門で各1点が選ばれた。表彰式は29日、県庁で行われる。

2017.11.15  【今週はこれを読め! エンタメ編】深い傷と再生の物語〜遠田潤子『オブリヴィオン』

本の雑誌社の炎の営業・杉江由次さんによると、「2017年は『オブリヴィオン』を読むためにあった年」とのことである。私も今年当コーナーでご紹介してきた数々の本のことを思うとそう簡単に断言してよいのかとためらう気持ちがないではないが、認めよう。2017年は『オブリヴィオン』を読むためにあった。なんなら歴史の年表に書いてもいい。

2017.11.14  【今週はこれを読め! SF編】マイノリティがマッチョを懲らしめる痛快ダイムノヴェル

ときは十九世紀後半。飛行船が行き交い、甲冑型の巨大な蒸気機械が闊歩する港町ラピッド・シティはゴールドラッシュに湧いていた。

2017.11.10  「忘れていた夢を思い出させてくれる感動の傑作!」 イケメン神様と女子高生の物語『神様の願いごと』に絶賛の声

沖田円による神様と少女の物語『神様の願いごと』に、「"夢"に対する考え方が素敵」「神様と千世の関係が可愛らしくて心があたたかくなった」「忘れていた夢を思い出させてくれる感動の傑作!」と大好評の声が相次いでいる。

2017.11.10  【今週はこれを読め! ミステリー編】「何をされるかわからない」フランス・ミステリー『黒い睡蓮』

かつてフランス・ミステリーは「何をされるかわからない」ジャンルであった。

2017.11.9  青空文庫はこうやって運営され、こうやって活用されてます

10月14日に開催された青空文庫20周年記念シンポジウム"青空文庫の今とこれから"レポートの後半は、青空文庫にボランティアとして関わりたい方へ向けた入門セッションと、青空文庫の活用事例セッションをお届けする。レポート前編はこちら。

2017.11.8  【今週はこれを読め! エンタメ編】嫉妬渦巻くバレエミステリー〜秋吉理香子『ジゼル』

「ジゼル」、流行ってます? いや、古典バレエに流行というものがあるかどうかも知らないんですけど、当コーナー9月13日更新の『ジゼルの叫び』(雛倉さりえ/新潮社)もジゼルものだったので(よろしかったらバックナンバーをお読みになってみてください)。

2017.11.7  【今週はこれを読め! SF編】ズレながら重なりあういくつもの可能性世界

クリストファー・プリーストは、もはやSF作家というより現代英文学を代表する小説家のひとりといったほうがいいだろう。

2017.11.4  エンタメ小説・今月の推し!:度肝抜く本格 内面描く戦国

今村昌弘さんの『屍人(しじん)荘の殺人』(東京創元社)は、鮎川哲也賞受賞のデビュー作にして、度肝を抜く本格ミステリーだ。

2017.11.4  「神保町ブックフェスティバル」で出版社が苦悩する「せどり問題」

「神田古本まつり」「神保町ブックフェスティバル」は、本好きが集まる"本好きの祭り"。しかしそんな祭典で、出版社を悩ませている問題がある。それは転売目的で本を購入する「せどり」。現場で何が起こっているのか?

2017.11.2  「日本ファンタジーノベル大賞2017」、柿村将彦「隣のずこずこ」に

新潮文芸振興会が主催する「日本ファンタジーノベル大賞2017」に、柿村将彦「隣のずこずこ」が選ばれた。選考経過の詳細は11月22日発売予定の「小説新潮12月号」に掲載。単行本の刊行と授賞式は、18年3月下旬を予定している。

2017.11.1  【今週はこれを読め! エンタメ編】いっぷう変わったお仕事小説〜青山七恵『踊る星座』

例えば女優という肩書きだけでもすごいのにモナコの国王に見初められて王妃にまでなったグレース・ケリーレベルまでいかずとも、一般人の人生も十分さまざまな事件にあふれている。

2017.11.1  「嬉しすぎて待ちきれない」 アニメ「デート・ア・ライブ」新シリーズ制作決定にファン大興奮

橘公司の人気ライトノベル『デート・ア・ライブ』のアニメ新シリーズ制作が発表され、ファンから「待ってましたーーー!」「正座待機します」と大きな反響が起こっている。

2017.10.31  今週はこれを読め! SF編】精神を共有する「ネクサス」が拓くのは、理想郷か地獄か

テレパシーによって心がつながりお互いの感覚まで共有される----これまでのSFで何度も描かれてきたアイデアだ。

2017.10.28  独占インタビュー「ラノベの素」 九曜先生『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet!』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2017年10月30日にファミ通文庫より『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet!』第3巻が発売となる九曜先生です。佐伯さんがあまりにも可愛すぎるという声が各所から聞こえてくる本シリーズについて、佐伯さんの可愛さの秘密や気になる最新3巻の展開についてお聞きしました。

2017.10.27  【今週はこれを読め! ミステリー編】根源的な恐怖を描くグラビンスキの短編集『火の書』

本邦未紹介の作家が、〈ポーランドのポー〉、あるいは〈ポーランドのラヴクラフト〉と賞賛されている、と聞いたらどう思うだろうか。

2017.10.26  世界一短い詩と小説がコラボした「物語の宝石箱」が生まれた舞台裏とは?【堀本裕樹さん×田丸雅智さん対談】

俳人・堀本裕樹さんとショートショート作家・田丸雅智さんがコラボレーションした本『俳句でつくる小説工房』(堀本裕樹、田丸雅智/双葉社)が10月18日に刊行されました。同書は一般公募された俳句を堀本さんが選び、その句をもとに田丸さんがショートショートを書くという史上初の試み。言葉の匠ふたりのセンスと想像力が絶妙にマッチングした"物語の宝石箱"はどのように生まれたのか? その舞台裏を語っていただきました!

2017.10.25  第8回「山田風太郎賞」、池上永一『ヒストリア』(KADOKAWA)に

10月23日、主催するKADOKAWA・角川文化振興財団が発表した。『ヒストリア』は、第二次世界大戦の米軍の沖縄上陸作戦で家族を失った主人公の知花煉が、戦後ボリビアへ移住。そこで様々な困難に出合いながらも生き抜いていく、波乱の生涯を描いた長編小説。2017年8月に刊行された。

2017.10.25  SUNDAY LIBRARY:著者インタビュー 桜木紫乃 『砂上』

"全員嘘つきの物語を書く"その約束は守れた気がします

2017.10.25  【今週はこれを読め! エンタメ編】運命に翻弄された棋士たちのミステリー〜柚月裕子『盤上の向日葵』

昨年誕生したプロ棋士・藤井聡太四段のおかげで、空前のブームが到来した将棋界である(羽生さんのときもすごかったとは思うが、一般人にここまでアピールしたのは初めてではないだろうか。ひふみんのときのことはさすがにわからない)。私も将棋や囲碁の棋士のように地味ながら聡明なタイプがもともとどストライクなので、まさに自分の息子より若い男に入れあげている状態だ。

2017.10.24  【今週はこれを読め! SF編】偶然性と運命のアラベスク、あるいは過去からの迷い弾

レオ・ペルッツの作品は、無理やり分類すれば幻想小説、奇想小説、歴史小説などといえなくもないけれど、ぼくがいちばんしっくりくるラベルは「アンチミステリ」だ。

2017.10.20  【今週はこれを読め! ミステリー編】埋もれた人生を探っていくインドリダソン『湖の男』

大事な本を一冊お薦めし忘れていたのである。いかんいかん。アーナルデュル・インドリダソン『湖の男』(東京創元社)は今年の必読書の1冊だ。

2017.10.20  角川文化振興財団、第39回「角川源義賞」を決定

10月19日、第39回「角川源義賞」2部門の受賞作を発表。文学研究部門には佐々木孝浩氏の『日本古典書誌学論』(笠間書院)、歴史研究部門には上原兼善氏の『近世琉球貿易史の研究』(岩田書院)が選ばれた。

2017.10.19  【書評】『つぼみ』宮下奈都

30代半ば、身内と愛犬が3年の間に相次いで亡くなり、仕事にも行き詰まりを感じ、打ちのめされていた時期がありました。その頃に出会った『スコーレNo.4』は、私をゆるやかに再生へと導いてくれた作品でした。ひとりの少女が大人へと成長する過程がとても丹念に描かれたこの物語を読み終えたとき、当時暗闇だった胸の奥底に、小さく明かりが灯ったように感じたのを思い出します。


2017.10.18  【今週はこれを読め! エンタメ編】スポーツの秋にぴったりのアンソロジー『走る?』

駅伝の季節到来〜〜〜! 「もしかして、駅伝の話が入っているかも?」と思い、手に取ったのが本書(駅伝ファンを名乗りながら、『あと少し、もう少し』(瀬尾まいこ/新潮文庫)も『タスキメシ』(額賀澪/小学館)も読み逃しているけども)。走ることをテーマに、14の短編が並ぶアンソロジーだ。

2017.10.18  作家の読書道 第187回:似鳥鶏さん

『理由(わけ)あって冬に出る』から始まる「市立高校」シリーズ、ドラマ化された「戦力外捜査官」シリーズなどで人気を博す似鳥鶏さん。今年作家生活10周年を迎え、ますます波に乗る著者は、どんな本を読み、どんな影響を受けてきたのか? 楽しくたっぷり語ってくださいました。

2017.10.17  【今週はこれを読め! SF編】ナボコフによる時間の織物、広がりゆくタペストリーの経験

『アーダ』の邦訳は、かつて早川書房《ハヤカワ・リテラチャー》に斎藤数衛訳があったが、こんかい日本を代表するナボコフ研究家・若島正の手によって新訳がなされた。

2017.10.13  第65回「菊池寛賞」、夢枕獏氏、奥本大三郎氏、岸惠子氏らに

10月12日、日本文学振興会が2団体、4人の受賞者を発表した。夢枕氏は「陰陽師」(文藝春秋)、「餓狼伝」(双葉社)、「キマイラ」(朝日新聞出版)のロングセラー本をはじめ、山岳、冒険、時代、SF、幻想小説など多彩な文筆活動で、40年にわたり読者を魅了し続けたことが評価された。奥本氏は、ファーブル「昆虫記」の翻訳を30年かけて完結させたこと、岸氏は女優に加え、作家としての活動が授賞の決め手となった。

2017.10.12  文庫本「図書館貸し出し中止を」 文芸春秋社長が要請へ

売り上げ減少が続く文庫本について図書館での貸し出し中止を文芸春秋の松井清人社長が要請することが分かった。貸出数の4分の1を文庫が占める地域もあるなどと実情を示し、13日の全国図書館大会で市場縮小の要因の一つと訴える。

2017.10.12  第4回「城山三郎賞」、該当作なし

10月6日、角川文化振興財団は第4回「城山三郎賞」の選考委員会を開き、該当作なしと決めた。

2017.10.11  【今週はこれを読め! エンタメ編】めざせ一発逆転!?〜両角長彦『メメント1993 34歳無職父さんの東大受験日記』

亡くなった私の父は、納得がいかないことに対し妥協して頭を下げたりすることができない性格で、そのためしょっちゅう仕事を変わってくる人間だった。一方で弟と私に対しては甘く、「ふたりはおとうさんの宝物だから」といった言葉を照れもせずに言える父親だった。父親としては満点に近いが、夫としては15点くらいだったのではないかと思う。

2017.10.10  【今週はこれを読め! SF編】再現されたデータの断片、ファイルの向こうに立ちあがる大きな謎

小説の翻訳なのに横組み、そしてこの厚さ(四センチ近い!)。パラパラとめくると、図版あり、天体写真あり、黒字に白ヌキのページあり、タイポグラフィあり、文章の形式も日記、チャットの記録、組織内のメール、閲覧制限の印が捺されたドキュメント、なにかの機器のパネル......と、じつに雑多だ。なかには延々七ページにわたって死亡者のリストがつづいている箇所もある。それにつづくのが、その死亡者の顔写真の一覧だ。

2017.10.5  ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏 英国の小説家

ことしのノーベル文学賞に、日系イギリス人で世界的なベストセラー作家のカズオ・イシグロ氏が選ばれました。

2017.10.5  【文芸月評】現代の女性文学問う

フェミニズムに共感を寄せる作家、川上未映子さん(41)が責任編集した「早稲田文学増刊 女性号」が出版された。戦前生まれの詩人の石垣りんら物故者をはじめ、詩人の伊藤比呂美さんや歌人の雪舟えまさん、作家の津村記久子さんら現役の筆者、米国で活躍する中国出身のイーユン・リーさんら海外作家など女性82人が原稿を寄せるなどした。

2017.10.4  【今週はこれを読め! エンタメ編】親バカの父から見た宮沢賢治の生涯〜門井慶喜『銀河鉄道の父』

ときどき「子どもたちも大きくなって、やっと子育てが終わった」的なもの言いをする人がいるが、耳にするたび違和感を覚えてしまう。

2017.10.3  第16回「『このミステリーがすごい!』大賞」、蒼井碧氏が最年少受賞

宝島社が主催する第16回「『このミステリーがすごい!』大賞」に、蒼井碧(あおいぺき、25歳)「十三髑髏(じゅうさんどくろ)」が選ばれた。

2017.10.1  谷崎潤一郎『神と人との間』『富美子の足』『悪魔』一挙映画化に大反響!「キャストの狂った演技に期待」

近代日本文学を代表する作家・谷崎潤一郎作品3本が、2018年に一挙映画化されることが分かった。この発表にファンからは「これは絶対観たい!」「キャストの狂った演技に期待しよう」と大きな反響が巻き起こっている。

2017.9.29  【今週はこれを読め! ミステリー編】閉じた親子の愛情の物語〜エーネ・リール『樹脂』

どの家にも扉がついている。そこを開けて覗き込むことは家族以外には許されていない。だから、どの家庭にもその扉の中だけの真実がある。

2017.9.27  【今週はこれを読め! エンタメ編】一瞬一瞬の積み重ねを切り取る短編集『AM/PM』

人間は気の遠くなるような長い年月のうちに進化を遂げて現在のような世界に存在するに至っただけでもすごくって、そういった歴史の中で祖先に当たる人たちが命をつないできてくれたからこそ今自分が存在しているという事実は信じられないくらいの幸運の上に成り立っていることなんだとはもちろんわかっているんだけれども、そうかといって人生における貴重なすべての瞬間に感謝を捧げながら生きるなんてことはこれはもう不可能といっていいだろう。ていうか、ほとんどの人々はダラダラしたり、次から次へと不満を口にしたりと、無駄以外の何物でもないような時間を過ごしがちなものじゃないのかな?

2017.9.26  【今週はこれを読め! SF編】ふたつの人生とふたつの世界

歴史分岐SFは、素朴な機械論的時間観に基づくジャック・ウィリアムスン『航時軍団』をはじめ、さまざまなバリエーションが書かれてきた。

2017.9.22  【今週はこれを読め! ミステリー編】犯罪小説マニアの至宝が帰ってきた!〜『ゴーストマン 消滅遊戯』

──ロジャー・ホッブズ『ゴーストマン 時限紙幣』は、二十一世紀に入って書かれた犯罪小説の十指に入る傑作である。

2017.9.21  『あきない世傳 金と銀 貫流篇』高田郁

今回は『みをつくし料理帖』(全10巻 番外編を含めると11巻)から愛読している高田郁さんの新シリーズ『あきない世傳 金と銀』を。4巻目となる先月発売された最新刊の『貫流篇』が凄い展開になっています!

2017.9.20  【今週はこれを読め! エンタメ編】優しさと残酷さが共存する短編集〜千早茜『人形たちの白昼夢』

前回の『ジゼルの叫び』に続き、グレーの色調の美麗な表紙が印象的な一冊。自分の女子力まで急に上がったような。これから私のことは「ドール系書評ライター」と呼んでいただければと思う(嘘。呼ばなくていいです)。

2017.9.20  作家の読書道 第186回:澤村伊智さん

日本ホラー小説大賞を受賞したデビュー作『ぼぎわんが、来る』(「ぼぎわん」を改題)が話題を集め、その後の作品も評判を呼んで日本ホラー小説界期待の新星として熱く注目されている澤村伊智さん。実は幼少の頃から筋金入りの読書家です。愛読してきたレーベル、作品、作家について、がっつりお話くださいました。読み応え満点!

2017.9.19  【今週はこれを読め! SF編】ルールを目的とするルール無視、ポスト・トゥルースのゲーム

第三回ハヤカワSFコンテストに投じた『ユートロニカのこちら側』で大賞を射止めた小川哲の、これがデビュー二作目にあたる。

2017.9.15  【今週はこれを読め! ミステリー編】15歳が世界と出会うロード・ノヴェル『東の果て、夜へ』

一人前の大人になるというのは、子供の自分を殺すことでもある。

2017.9.13  【今週はこれを読め! エンタメ編】不穏な影と少女たちの危うい感情〜雛倉さりえ『ジゼルの叫び』

バレエのような美麗で華やかなものとは縁遠い生活を送ってきたけれども、観客の目に映る美しさだけで語りきれない世界であることはうすうす気づいていた。

2017.9.12  【今週はこれを読め! SF編】アクチャルな未来の質感、テクノロジーと人間の新しい共生

多くのSFが描いてきたシンギュラリティは、AIが人間と同等の知性・意識を獲得し、さらにそれを凌駕してしまう臨界点だった。

2017.9.8  【今週はこれを読め! ミステリー編】結末まで目が離せない『ハティの最期の舞台』

これはもしかしたら21世紀の『失踪当時の服装は』になるんじゃないか。

2017.9.6  【今週はこれを読め! エンタメ編】ごく短いシーンが心に残る沼田真佑『影裏』

話術に長けている必要などない立場の人であっても気の利いたコメントを期待される風潮というのは、いつ頃から確立したのであろうか。

2017.9.5  【今週はこれを読め! SF編】人間価値が低落した太陽系社会で「個人の死」は復権しうるか?

アダム・ロバーツはこれが本邦初紹介だが、2000年のデビュー以来コンスタントに作品を送りだし、中堅作家としての地位を確立している。SF賞の候補にもたびたびあがり、2012年発表の本書『ジャック・グラス伝』で英国SF協会賞とジョン・W・キャンベル記念賞の二冠を手にした。

2017.9.4  ドゥマゴ文学賞に松浦寿輝さん「名誉と恍惚」

第27回Bunkamuraドゥマゴ文学賞(東急文化村主催)は4日、松浦寿輝さん(63)の「名誉と恍惚」(新潮社)に決まった。

2017.9.4  ブクログ:第5回大賞発表

書評専門インターネットサイト「ブクログ」(http://booklog.jp/)が、ネットで一般読者の投票により決める、第5回ブクログ大賞の受賞作が発表された。

2017.8.30  【今週はこれを読め! エンタメ編】サマセット・モームのスパイ小説『英国諜報員アシェンデン』

私がスパイ志望だったことについては当欄の読者の方には周知の事実であろうから、これまでに取り上げたスパイものについてはいま一度、2014年11月12日や2015年3月11日更新のバックナンバーをご確認いただきたいと思う(嘘。私の夢想などはどうでもいいのですが、イアン・マキューアン『甘美なる作戦』や柳広司『ラスト・ワルツ』はたいへんおもしろい作品ですので、ぜひお読みになってみてください)。本書も同じくスパイが主人公の小説、しかもイギリスの大作家サマセット・モームによる古典作品だ。

2017.8.28  警察小説の大家・今野敏が、講談社「小説現代」に連載した"同期"シリーズが完結!最終巻『変幻』が今年6月に発刊。9/1から旭屋書店全店にて"同期"シリーズ『同期』、『欠落』、『変幻』全3巻フェア実施!

旬な作家の意外な素顔が・・・?旭屋書店「本TUBE」ピックアップ本、著者出演インタビュー企画!【旭屋書店主催イベント:著者出演インタビュー】

2017.8.24  【書評】『墓地を見おろす家』小池真理子 - 横丁カフェ

夏ですね、暑いです。鼻のうえまでマフラーで覆っても凍えたあの道、思いも寄らぬ箇所から差し込んでくるすきま風に感動さえ覚えさせられたこの建物、たかだか数ヶ月前の思い出が嘘のように暑いです。

2017.8.23  「小説新潮」、創刊70周年で記念号

新潮社の文芸誌「小説新潮」が8月22日発売の9月号で創刊70周年を迎えた。記念号となる9月号では、「日本の小説」を振り返る特集を100頁に渡って掲載する。

2017.8.23  【今週はこれを読め! エンタメ編】どこか懐かしい幽霊たちの短編集〜中島京子『ゴースト』

私は8月生まれであるが、子どもの頃から手放しでは喜べないような気持ちを抱いていた。

2017.8.22  【今週はこれを読め! SF編】人類補完機構よりも古くから伝わる信仰、そして愛としあわせの物語

コードウェイナー・スミスのSF短篇をすべてまとめる《人類補完機構全短篇》も、この巻でぶじ完結。先行する二巻、『スキャナーに生きがいはない』と『アルファ・ラルファ大通り』は本欄でも紹介をしている。

2017.8.22  大泉洋、初主演"小説"! 塩田武士待望の新刊『騙し絵の牙』8/31発売決定!【本日より予約開始】

「グリコ・森永事件」をモデルにした小説『罪の声』で数々の賞を受賞し、いま最も注目される小説家・塩田武士の最新刊『騙し絵の牙』が8/31(木)に発売されることが決定した。

2017.8.17  【エンタメ小説月評】戦争を過去のものにしない

中島京子『ゴースト』(朝日新聞出版)を読み、ふと思い出したのは、40年ほど前に死んだ母方の祖父のことだった。

2017.8.17  【書評】『AX』伊坂幸太郎 - 横丁カフェ

伊坂さんの新作『AX』が出た。『グラスホッパー』『マリアビートル』に次ぐ「殺し屋」シリーズの三作目の位置づけとなるが、本作は前二作とは趣の異なる独立した作品として読める内容だ。『重力ピエロ』が好きな人には特におすすめしたい。

2017.8.15  【今週はこれを読め! SF編】十年目を迎え、ますます好調な年刊傑作選。

創元SF文庫の《年刊日本SF傑作選》の十冊目。プロパーSFから文芸誌に掲載された奇想小説、ときに同人誌やネットで発表された秀作をピックアップする視野の広さが嬉しい。

2017.8.14  岩田剛典「大変なお話を頂いてしまった」中村文則原作『去年の冬、きみと別れ』映画化決定に反響!

中村文則の小説『去年の冬、きみと別れ』が映画化され、2018年春に公開されることが発表された。ファンからは「まさか映像化されるとは」「これは激アツだ… !」と大きな反響が巻き起こっている。

2017.8.10  米文学界最恐の文芸評論家ミチコ・カクタニの引退

書評家という存在を越えてカルチャーアイコンとなったミチコ・カクタニ mbbirdy-iStock.

2017.8.9  【今週はこれを読め! エンタメ編】小嶋陽太郎『ぼくらはその日まで』の甘酸っぱさにノックアウトされる!

本書を読まれるにあたって、ぜひおすすめしたいことがふたつ。

2017.8.8  【今週はこれを読め! SF編】地下に埋もれた都市空間、失われた旧文明をめぐる冒険

2014年に発表された、ポストアポカリプスSFの新作。〈大惨事〉として記憶されているできごとで旧文明が瓦解してから数百年後、人類は地下に新しいインフラと社会を築いていた。

2017.8.8  8月8日は「妖怪の日」! 暑さを吹き飛ばす、妖怪をテーマにした小説

8月に入りいよいよ夏本番! うだるような暑さに嫌気がさしてしまいますが、そんなときは"妖怪をテーマにした小説" に涼を求めてみてはいかがでしょう?

2017.8.4  ライバルなんて関係ねー?! 三省堂書店神保町本店と八重洲ブックセンター本店で、互いのイチオシおすすめ本を展開中!

ただいま三省堂書店神保町本店と八重洲ブックセンター本店で、ライバル書店という垣根を越えて、お互いのイチオシ小説をコラボ展開中だ!

2017.8.4  新海誠『言の葉の庭』を加納新太がノベライズ!「じゃあ、また会うかもね。もしかしたら。雨が降ったら」

これまで数々の新海誠作品をノベライズしてきた加納新太の最新ノベライズ『言の葉の庭』が、2017年8月2日(水)に発売された。

2017.8.2  【今週はこれを読め! エンタメ編】谷崎潤一郎を囲む女たちの危ういバランス〜桐野夏生『デンジャラス』

"芸術家は放蕩三昧なくらいの方が作品に味わいが出てよい"的な考え方は根強くあると思うが、いまひとつ共感できない。

2017.8.1  【今週はこれを読め! SF編】風の名前を聞け。語られた神話としての人生。

異世界ファンタジイにしろ魔法学園小説にしろ、どうしてこうも長いシリーズが好きなのか。せっかく作りあげた設定やキャラクターを大切にしたい(読者の側からすれば「長くひたっていたい」)と思う気持ちはわかるが、それに値する設定やキャラクターがそうあるものではない。

2017.7.27  【書評】『蝶々の纏足・風葬の教室』山田詠美 - 横丁カフェ

何年か前の出来事なのですが、閉店間際の閑散とした店内に駆け込んで来たお客様から、「人の殺し方がわかる本はないか」と怒鳴りつけるような勢いで問い合わせを受けたことがあります。

2017.7.26  【今週はこれを読め! エンタメ編】感動のシリーズ最終巻〜須賀しのぶ『夏は終わらない』

サブタイトルは「夏は終わらない」。イヤよ、終わって! 暑いの苦手なの! ...いや、高校球児だって暑いのがきらいな子もいるよな。それでも彼らはできる限り長く、地区大会で、甲子園で、野球をやっていたいんだよな...。と、野球を愛する若者たちの心に触れた気になる(だからといって、涼しくはならないが)。

2017.7.26  【今週はこれを読め! SF編】時間の因果を超える愛。たとえ宇宙が滅んでも。

梶尾真治は1971年のデビュー短篇「美亜へ贈る真珠」以来、時間テーマのロマンチックSFを多く手がけてきた。

2017.7.25  独占インタビュー「ラノベの素」 昼熊先生&暁なつめ先生『この素晴らしい世界に祝福を!エクストラ あの愚か者にも脚光を!』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2017年8月1日にスニーカー文庫より『この素晴らしい世界に祝福を!エクストラ あの愚か者にも脚光を! 素晴らしきかな、名脇役』が発売となる昼熊先生と暁なつめ先生です。「このすば」の人気キャラクター総出演による公式外伝の内容はもちろん、執筆者と原作者それぞれの立場からみた外伝誕生の秘話など、様々なお話をお聞きしました。

2017.7.23  最愛のブスが隣にいた、かけがえのない日々――誰もが"あの頃"を思い出す! 糸井重里、小沢一敬、堀江貴文…各界でオトナ泣き続出の異色ラブストーリー!

昔の恋人や、かつて好きだった人とSNS上で偶然再会し、公開されている範囲の投稿をこっそり覗いたことがある、という人は少なくないだろう。

2017.7.21  岩波書店、「直木賞」初受賞

7月19日に行われた選考会で、第157回「直木賞」に岩波書店が刊行した佐藤正午『月の満ち欠け』が選ばれた。岩波書店が同賞を受賞するのは初めて。

2017.7.21  早川書房、「ハヤカワ文庫」47年間で8000作品に

7月20日に発売した『ローダンNEO』第1巻(ハヤカワ文庫SF)で、8000作品に達した。

2017.7.19  【今週はこれを読め! エンタメ編】世界が変わることを望んだ少年少女たちの物語〜虻川枕『パドルの子』

「パドル」とは何だろう。私がかろうじて知っていたのは、カヌーを漕ぐときの道具だったが、表紙を見る限り、この少年少女たちはカヌーイストに見えない(カヌー小説だったら、さすがにイラストでもアピールするだろう)。そう思いながらページを開けてみると、paddleという英単語の意味が掲載されていた。第1の意味は「水たまり」。

2017.7.19  作家の読書道 第185回:遠田潤子さん - 作家の読書道

奄美の民話をベースにした深遠なファンタジー『月桃夜』で日本ファンタジー小説大賞を受賞してデビューした遠田潤子さん。その後は人間心理を丁寧に描くミステリー作品を発表、最近は文庫化した『雪の鉄樹』がヒットして話題に。非常に幅広く本を読んできた様子の遠田さん、なかでもお気に入りの作品とは?

2017.7.18  【今週はこれを読め! SF編】風待町ろまん、少年の日の思い出、空から来た友だち

僕の名前は久延丕彦(ひさのべものひこ)という。足が少し不自由で人見知り、いつもひとりで遊んでいる。その日は、海岸で「宝探し」をしていた。空に太陽がこぼれおちたような光が見えたかと思うと、遠くでどーんと低い音が響く。しかし、まわりにはだれもいない。目撃したのは自分ひとりだ!

2017.7.18  大ヒット小説『アキラとあきら』にあの"有名銀行員"の影が? 池井戸潤ワールドの華麗な連鎖

同じ名前を持つふたりの青年。それぞれの宿命を、彼らは乗り越えられるか――。5月の発売以来、トップセラーを誇る池井戸潤氏の新刊『アキラとあきら』は、対照的な境遇に生まれた少年、山崎瑛(あきら)と階堂彬(あきら)が、矛盾や困難を乗り越えて銀行員となり、さらなる難題に立ち向かう姿を描いた感動作である。

2017.7.17  第2回 レビュアー大賞が開催! 課題図書は『君の膵臓をたべたい』など話題作8作品

日本最大級の書評サイト「読書メーター」と『ダ・ヴィンチ』は、7月17日(月)より、ベストレビュアーを決定するコンテスト「第2回 レビュアー大賞」を実施します!

2017.7.15  暗号小説で本格ミステリ大賞 相生出身・竹本健治さん

暗号ミステリーの大作「涙香(るいこう)迷宮」で第17回本格ミステリ大賞に輝いた兵庫県相生市出身の作家竹本健治さん(62)=佐賀県武雄市。

2017.7.14  【今週はこれを読め! ミステリー編】警察捜査小説の原点となった犯罪実話集『彼女たちはみな、若くして死んだ』

「......どこのカレッジの名を挙げてくれてもいい。あらゆる女子大の学生が姿を消している。娘たちが、なぜ姿を消すかわかるか?」フォードは葉巻をしまって片方の手をあげ、指を追って数えはじめた。「理由はひとつではない。成績がふるわない。級友とうまくいかない。家庭内にいざこざがある。犯罪に巻き込まれた。自立したい。そして、男。理由は六つ。答はこの中にある」(法村理絵訳)

2017.7.14  暑い日には部屋で読書を……村上春樹らの言葉を道標に海外文学への道を踏み出そう

翻訳家・柴田元幸が責任編集を務める文芸誌『MONKEY vol.12』(柴田元幸:編/Switch Publishing)は本号で12号目。「翻訳は嫌い?」と題した特集を中心に、村上春樹・川上弘美など小説家だけでなく、歌手の小沢健二、分子生物学者の福岡伸一など多様なエッセイ・対談が掲載されている、知的好奇心をくすぐる一冊です。

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