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めかに関連する小説ニュースまとめ

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めか ニュース検索結果

2021.7.26  作家の読書道 第231回:佐藤究さん

今年『テスカトリポカ』が山本周五郎賞と直木賞を受賞、注目を集める佐藤究さん。幼い頃はプロレスラーになりたかった福岡の少年が、なぜ本を読み始め、なぜ小説を書き始め、なぜ群像新人文学賞受賞後に江戸川乱歩賞で再デビューしたのか。そしてなぜ資本主義について考え続けているのか。直木賞発表前の6月、リモートでおうかがいしました。

2021.7.14  第165回芥川賞は石沢麻依『貝に続く場所にて』、李琴峰『彼岸花が咲く島』、直木賞は佐藤究『テスカトリポカ』、澤田瞳子『星落ちて、なお』に決定!

第165回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)が発表された。選考会は7月14日(水)、都内で開催され、「芥川龍之介賞」は石沢麻依『貝に続く場所にて』、李琴峰『彼岸花が咲く島』に、「直木三十五賞」は佐藤究『テスカトリポカ』、澤田瞳子『星落ちて、なお』に決定した。

2021.6.25  作家の読書道 第230回:一穂ミチさん

短篇集『スモールワールズ』が大評判となり、直木賞にもノミネートされている一穂ミチさん。文体も形式も人物造形も自在に操って読者の心を揺さぶる一穂さん、同人誌での二次創作からBL小説でプロデビュー、そこから一般文芸へと活動の場を拡張中。漫画も小説もノンフィクションも幅広いジャンルを読むなかで惹かれた作品とは? さらにはアニメや動画のお話も。リモートでたっぷりおうかがいしました。

2021.6.15  【今週はこれを読め! SF編】奇妙なタイムトラベル、石器時代の種族とともに生きる

1982年に発表、ネビュラ賞長篇部門を受賞したマイクル・ビショップの代表作。

2021.5.6  【今週はこれを読め! ミステリー編】7つの作中作が登場する曲者小説『第八の探偵』

何をしてくるかわからない曲者はミステリーの世界では大歓迎なのだ。

2021.4.13  【今週はこれを読め! SF編】霊能者連続失踪事件を追うヴィクトリアン・ミステリ。

リサ・タトル『夢遊病者と消えた霊能者の奇妙な事件』(新紀元社)

2021.3.17  【今週はこれを読め! エンタメ編】重厚かつトリッキーな丸山正樹『ワンダフル・ライフ』

今回ご紹介する本は、【エンタメ編】という枠で取り上げるには少々ハードな内容かもしれない。気難しい障害者の妻と介護に疲れた夫の息が詰まるような生活ぶりを、読者は冒頭からさっそく読むことになる。

2021.3.16  【今週はこれを読め! SF編】甲冑から高度AIまで、さまざまなパワードスーツのアンソロジー

J・J・アダムズ編『この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選』(創元SF文庫)

2021.3.15  第12回〈小説 野性時代 新人賞〉 選考結果のお知らせ

本日3月15日(月)午後3時より、第12回〈小説 野性時代 新人賞〉(主催=株式会社KADOKAWA)の選考会が行われました。

2021.2.18  【今週はこれを読め! エンタメ編】さまざまに変わっていく家族の物語〜窪美澄『ははのれんあい』

「母の恋愛」というものが描かれた作品なのかな、と思いながら読んだけれど(もちろんそこにも触れられるのだけれど)、何よりも家族というものについての小説だった。家族に恵まれている人も残念ながらそうでない人も、すべての人が読むべき作品だと思った。

2021.2.2  【今週はこれを読め! SF編】AIの本質と人間の情動

郝景芳『人之彼岸』(早川書房《新☆ハヤカワ・SFシリーズ》)

2021.2.1  第72回読売文学賞…受賞6氏と作品

第72回読売文学賞(令和2年度)が決まりました。選考委員の選評を紹介します。

2020.12.26  作家の読書道 第224回:伊与原新さん

2019年に『月まで三キロ』で新田次郎文学賞、静岡書店大賞、未来屋小説大賞を受賞した伊与原新さん。地球惑星科学を専攻して研究者になった伊与原さんが読んできた本とは、ある日小説を書きはじめたきっかけとは。エンタメから分かりやすい理系の本まで、幅広い読書遍歴を語ってくださいました。

2020.6.23  【今週はこれを読め! ミステリー編】追い詰められた者の小説『その手を離すのは、私』

逃亡者、あるいは追い詰められた者の小説というべき作品である。

2020.5.21  【今週はこれを読め! ミステリー編】達人ミネット・ウォルターズの性格劇『カメレオンの影』

ミステリーの興趣は性格喜劇、もしくは悲劇のそれにつながる。

2020.4.29  【今週はこれを読め! エンタメ編】"最後の文士"の告白〜岩井圭也『文身』

主人公の庸一は、最初に就職した工場で自分の名前の漢字を聞かれて「凡庸の庸」と答えた。しかし、実際には凡庸どころの話ではない。須賀庸一という人間は、まぎれもなく希有な存在だと思う。

2020.4.22  【今週はこれを読め! エンタメ編】変わってゆく主婦・絵理子がまぶしい〜窪美澄『たおやかに輪をえがいて』

主人公の絵里子は私と同じ52歳。以前はそんなに気にしたことはなかったのに、最近本を読んでいて登場人物が自分と同年代だとそのことについて強く意識するようになった。

2020.2.22  作家の読書道 第215回:相沢沙呼さん

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』が2019年末発表のミステリランキングで3冠を達成、今年は同作が2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となり、さらに『小説の神様』(講談社タイガ)が映画化されるなど、話題を集める相沢沙呼さん。そんな相沢さんが高校生の時に読んで「自分も作家になりたい」と思った作品とは? 小説以外で影響を受けたものは? ペンネームの由来に至るまで、読書とその周辺をたっぷりおうかがいしました。

2020.2.4  【今週はこれを読め! SF編】ハイテク廃棄物のディストピア、最周縁から世界を批判する哀しきモンスター

現代中国SFの話題作。サイバーパンクの系譜を引く近未来ディストピアを、アクション・ノワールの味わいに仕上げている。さながらパオロ・バチガルピの好敵手といったところだ。

2020.2.3  【今週はこれを読め! ミステリー編】日常が断絶し、不安が形をとる短編集〜ブッツァーティ『怪物』

世界が抱えている根源的な不安を形にするとディーノ・ブッツァーティの小説になる。

2020.1.29  【今週はこれを読め! エンタメ編】将棋盤を挟んだ少女と元棋士の対話〜尾﨑英子『竜になれ、馬になれ』

これを題材にした本(漫画、映画、などなど)はスルーできない、というポイントは人それぞれであろう。私の場合は、「駅伝」と「将棋」。シーズンがだいたい秋〜冬場と決まっている駅伝と違って、将棋は一年中何かしらのタイトル戦やその予選・決勝リーグ的なものが途切れることなく行われている。大一番というときでなくても常にトレーニングや鍛錬を続けているのは同じだろうし、駅伝のように時期が集中していれば楽だなどとは決して思っていないが、成績が上位のプロ棋士ほど年間を通していくつものリーグ戦を同時進行で戦わなければならないとなると将棋ってほんとに過酷な世界だなと圧倒される。

2020.1.6  冬アニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅』原作者・秋田禎信さん&オーフェン役・森久保祥太郎さんインタビュー|森久保さんが現場一番の若手から若手を引っ張る座長へ

1994年に小説連載が始まり、1998年にアニメ化、2019年には舞台化と、長年に渡ってたくさんのファンに愛され、様々な展開を見せてきた『魔術士オーフェンはぐれ旅』。

2019.12.19  【今週はこれを読め! ミステリー編】軽業のように飛翔してゆく物語『パリのアパルトマン』

不動産屋の手違いから、見ず知らずの男女が一つ屋根の下で共同生活を送り始める話。

2019.12.10  【今週はこれを読め! SF編】複雑にもつれる多民族・多文化の未来史

アリエット・ド・ボダールは2006年から作品発表をはじめ、これまでにネビュラ賞、ローカス賞、英国SF協会賞を受賞し、各種の年刊SF傑作選へも多くの作品が採られている、旬の作家だ。彼女がデビュー直後から書きついでいるシリーズ《シュヤ宇宙》は、コロンブスと同時期に中国人がアメリカ大陸に到着し、独自の植民地文化を発展させた時間線上に展開する、長大なスケールの人類史だ。本書は、同シリーズこれまでに発表された31作品のうちから、9作品を選んで訳出した日本オリジナル短篇集だ。

2019.12.6  発表! 2019年いちばんおすすめの文庫本は『戦場のアリス』に決定!

書評誌「本の雑誌」が毎年年末に丸ごと文庫本を紹介するガイドブックとして刊行している『おすすめ文庫王国2020』にて、本の雑誌が選ぶ2019年度文庫ベストテンを発表!

2019.12.4  【今週はこれを読め! SF編】斬新なアイデアで展開される、決定論と自由意志をめぐる哲学的洞察

今年五月に原書刊行されたばかりのテッド・チャンの第二短編集。この早さでの邦訳は嬉しい。(12月4日発売)

2019.11.23  作家の読書道 第212回:呉勝浩さん

2015年に『道徳の時間』で江戸川乱歩賞を受賞、2018年には『白い衝動』で大藪春彦賞を受賞。そして新作『スワン』が話題となり、ますます注目度が高まる呉勝浩さん。小学生のうちにミステリーの面白さを知り、その後は映画の道を目指した青年が再び読書を始め、小説家を目指した経緯は? 気さくな口調を脳内で再現しながらお読みください。

2019.10.18  【特集】『弱キャラ友崎くん』×『千歳くんはラムネ瓶のなか』最新刊同時発売記念 屋久ユウキ×裕夢 青春ラブコメ対談インタビュー

2019年10月18日に『弱キャラ友崎くん』第8巻、『千歳くんはラムネ瓶のなか』第2巻が同時発売となった。このたび2作品の最新刊発売を記念して、両作品の著者である屋久ユウキ先生と裕夢先生をお招きし、青春ラブコメ対談インタビューとしてお話をお聞きした。両作品は小学館ライトノベル大賞にて「優秀賞」を受賞すると共に、キャラクターや物語において「リア充」という存在も欠かせない共通点として有している。お互いの印象から各作品のキャラクターに込められた想い、地元を物語の舞台にした理由など幅広く語っていただいた。

2019.10.15  【今週はこれを読め! SF編】異常な光景の描写と巧みなストーリーの背後に、アメリカの歪みや傷を映しだす

四つの中篇を収録した作品集。空想的要素の度合いとその扱いは、作品ごとに違っている。

2019.10.2  【今週はこれを読め! エンタメ編】瀧廉太郎の青春と音楽〜谷津矢車『廉太郎ノオト』

瀧廉太郎について知っていること。「花」や「荒城の月」の作曲者であること。メガネ男子であること。...もう終わってしまった。だから、廉太郎が23歳という若さでなくなったことも、"勉強も運動もクラスでいちばん"的なタイプだったことも、幸田露伴の妹たちと音楽を通じて交流があったことも(そもそも彼女らが音楽家だったことも)知らなかった。そして、廉太郎がこんなにも音楽に全身全霊を捧げていたことも。

2019.10.1  【今週はこれを読め! SF編】有無を言わせぬ怒濤の展開! 正調ワイドスクリーン・バロック!

ブライアン・W・オールディスが激賞、この作品のために「ワイドスクリーン・バロック」なるサブジャンル呼称を提唱までした話題作がついに翻訳された。

2019.9.17  【今週はこれを読め! SF編】SFというジャンルを問い直しつづけた年刊傑作選の、これが最終巻。

2008年刊行の『虚構機関』から12巻を数えた《年刊日本SF傑作選》もこれが最終巻。前年に発表された作品のなかから(しかも掲載媒体を問わず)、優れたSFを選びぬくという途轍もない労力をたゆまずにつづけてきた編者のおふたりには、感謝の気持ちしかない。このアンソロジーのおかげで現代日本SFの見通しがぐんと良くなった。傑作の紹介だけにとどまらず、SFというジャンルを問い直す契機を与えてくれた。

2019.9.6  【今週はこれを読め! ミステリー編】夏の終わりに読みたい二つの中編『エレベーター』『わが母なるロージー』

暑さ寒さも彼岸までと言う。まだ夏が終わらないうちに、この本を読んでしまおう。

2019.9.4  『異世界チート魔術師』原作者・内田健先生インタビュー|「楽しい」からこそ、ここまで書き続けられた

小説投稿サイト『小説家になろう』(以下、なろう)で連載中、ヒーロー文庫より書籍版が刊行中の内田健先生によるライトノベル『異世界チート魔術師』。

2019.7.26  【今週はこれを読め! ミステリー編】英統治下インドでもがく警部と部下『カルカッタの殺人』

解けない謎があることのもどかしさを楽しさに変換してくれる警察小説だ。

2019.7.16  ピース又吉の恋愛小説『劇場』が映画化 主演・山崎賢人、ヒロイン・松岡茉優の同い年コンビ

長編デビュー作『火花』で第153回芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の受賞後第1作となる小説『劇場』が、映画化されることが決定し、松竹とアニプレックスの共同配信で公開。行定勲監督がメガホンを取り、主演は山崎賢人(24)、ヒロインは松岡茉優(24)の"同い年コンビ"が務めることが発表された。

2019.7.9  【今週はこれを読め! SF編】何度も滅びて再興する三体世界の文明、それが地球にもたらすもの

質・量ともに中国の現代SFの隆盛がめざましい。その頂点に位置するメガヒット作が本書『三体』だ。もとはSF専門誌〈科幻世界〉に連載されたもので、2008年に単行本が刊行。続篇の『黒暗森林』『死神永生』と併せ、これまでに2100万部を売り上げたとも言われている。ケン・リュウの手による英訳版はヒューゴー賞を射止めた。おそらく今世紀に入ってからいままでのSFシーンにおいて最高の話題作だ。

2019.7.5  《GA文庫大賞》大賞作『処刑少女の生きる道 ―そして、彼女は甦る―』佐藤真登インタビュー

ライトノベルファン待望の本格異世界ファンタジー!〈処刑人〉の少女と〈迷い人〉の少女。殺す側と殺される側の必然の出会いは予期せぬ友情へと展開する――。殺伐とした世界を生き抜く少女メノウと、彼女を取り巻く個性豊かな女性たちが織りなす生と死のドラマ。《GA文庫大賞》7年ぶりの大賞作が満を持してここに登場!

2019.6.4  【今週はこれを読め! SF編】安定感のある古典と一筋縄ではいかない問題作

2016年に刊行された『ボロゴーヴはミムジイ』につづく、伊藤典夫翻訳SF傑作選の第二弾。前巻が時間・次元テーマの作品を集めていたのに対し、本巻は宇宙SFを集めている。

2019.5.14  【今週はこれを読め! SF編】場所が特定できぬ孤峰、スパゲッティコードとしての世界

これは旅の物語であり、物語という旅である。地図はない。行ってみないと、その先がどうなっているかわからない。

2019.4.24  【今週はこれを読め! エンタメ編】松村栄子『僕はかぐや姫/至高聖所』が帰ってきた!

松村栄子という名前を聞いて胸をときめかせる読者のみなさんに、できればひとりでも多くの方々の目に、このレビューが触れることを願う。私たちが愛した「僕はかぐや姫」が、「至高聖所」が帰ってきましたよ!

2019.4.19  【今週はこれを読め! SF編】第一級の脱出不可能ミステリー『火星無期懲役』

火星は地獄だ!(ジョン・W・キャンベル風に)

2019.3.27  【今週はこれを読め! エンタメ編】シングルファーザーの成長小説〜まはら三桃 『パパとセイラの177日間 保険外交員始めました』

ひとりで子どもを育てるのがたいへんなことは、母親も父親も変わらないことと思う。しかし一般的に、"ひとり親"と聞くとシングルマザーを想定する場合が多く感じるのは、日本においては親権を父親が持つことの方が少ないからだろう。私自身も父子家庭の例を知らないわけではないが、例えばフィクションなどでもひとりで子育てする父親に注目が集まるケースはあまりないという気がする。

2019.3.13  【今週はこれを読め! ミステリー編】拉致監禁犯の父との対決〜カレン・ディオンヌ『沼の王の娘』

一口で言うなら、あらかじめ奪われた人生を取り返す小説だ。

2019.1.18  独占インタビュー「ラノベの素」 上川景先生『撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2019年1月19日にファンタジア文庫より『撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ』が発売となる上川景先生です。第31回ファンタジア大賞にて「大賞」を同作で受賞し、満を持してファンタジア文庫よりデビューされます。人間の存在も、功績も、成果も、結果も、痕跡も、干渉も、そのすべてを消し去る悪魔の弾丸を手にした少年兵と、繰り返す戦争に暗躍する亡霊(ゴースト)の物語を描いた本作。主人公と共に一発の弾丸で変遷する世界を追いかける作品の内容や見どころについてお聞きしました。

2018.11.13  【今週はこれを読め! SF編】ITによって変貌しゆくアクチャルな未来を描いた連作集

ITの発展、およびそれを取りまく文化によって、変わりゆく近未来を描く連作。作中で用いられるのは空想的な超テクノロジーではなく、いま現実にあるツールやメソッドであり、主題となるのも、いまの世界が直面している(あるいは、これから不可避に直面するであろう)アクチャルな問題だ。そして、もっとも注目すべきは、それに取り組む主人公たちの行動原理である。

2018.11.9  【コラム】 アニメ化決定!「俺を好きなのはお前だけかよ」最速インタビュー! シリーズ最新「俺好き10巻」情報も!

電撃文庫のラブコメ「俺を好きなのはお前だけかよ」のTVアニメ化が発表!シリーズ構成と脚本を原作者:駱駝先生が担当され、アニメ公式サイトには『原作とは違うアニメだからこそ!』が。アニメは原作から改変するのかなどお訊きしました!(取材・文:かーずSP、協力:MyDearest、平和)

2018.11.5  【今週はこれを読め! ミステリー編】ナチス殺人医師の虚ろな精神『ヨーゼフ・メンゲレの逃亡』

スリラーの名手ウィリアム・ゴールドマンに『マラソンマン』(ハヤカワ文庫NV)という作品がある。ナチの残党が主人公を拷問する場面があることで有名だ。健康な歯を歯科医のドリルで削るという想像するだけでも痛そうな拷問で、映画化作品では主人公をダスティン・ホフマン、ナチをローレンス・オリヴィエが演じた。

2018.9.26  【今週はこれを読め! ミステリー編】収容所の少女たちの共闘と友情の物語『ローズ・アンダーファイア』

----いつもこんなに簡単だったらいいのに。だれにも言う必要はなく、相手がただ理解してくれたらいいのに。いつもだれかが隣にいてくれたらいいのに。

2018.9.6  モデルはNHK!? 湊かなえ初の青春小説。高校の放送部によるドラマコンテストの熾烈な争い

初の新聞連載にして初の青春小説。湊かなえさんの新作『ブロードキャスト』は放送部を舞台に全国放送コンテスト出場をめざす高校生たちの熱血を描き出す。

2018.9.3  【今週はこれを読め! ミステリー編】極北の地での過酷な闘い『北氷洋』

大自然の真っ只中に取り残された人間は自分自身を見つめる以外にすることがない。

2018.8.14  【今週はこれを読め! SF編】生存戦略としての支配? それとも共生による進化?

人類の知能が急激に向上することで社会が混乱をきたす。そんな事態をポール・アンダースンは『脳波』で描いた。トマス・M・ディッシュ『キャンプ・コンセントレーション』は、知能を増進させる新種細菌の被験者による手記の形式で、思考地獄ともいうべき境地が綴られる。知能向上はかならずしも人間に幸福をもたらさない。

2018.8.10  【今週はこれを読め! ミステリー編】頼りない男の犯罪小説〜ジョー・ネスボ『真夜中の太陽』

まだ気がついていない読者のために書いておくが、ジョー・ネスボはミステリー界の宝だ。

2018.7.18  【今週はこれを読め! エンタメ編】中2男子のおバカな友情物語〜黒瀬陽『別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや』

"男子がいちばん愚かしいのは中学時代、女子は高校時代"というのが私の持論だ。私の弟や息子たちを観察した結果&自らの来し方を振り返っての反省をふまえての見解である。さらに補足すると、"男子のバカは概ね低レベル、女子のバカは小賢しさを伴うものである"という気がしている。本書の主人公・小林とその仲間たちは中学2年生、まさに脂ののったおバカたちだ。

2018.7.4  【今週はこれを読め! エンタメ編】男の心情が描かれた作品集〜山内マリコ『選んだ孤独はよい孤独』

どちらかというと私は"男だから○○""女だから□□"という分け方に関心がなく、"結局は個人差ではないか"と考えているが、そうはいっても男女の違いというものが存在することは理解しているつもりである。以前ある作家による"完全に男子しかいない空間において、異性の目を意識していない彼らがどんなことをしゃべっているかを聞いてみたい"といった内容のエッセイを読んだことがあるけれども、ひとりでも異性が含まれる場においては確かに自分も無意識に話す内容を変えているのかも、と思い至った。

2018.6.29  独占インタビュー「ラノベの素」 悠寐ナギ先生『→ぱすてるぴんく。』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2018年6月29日に講談社ラノベ文庫より『→ぱすてるぴんく。』第2巻が発売となった悠寐ナギ先生です。第7回講談社ラノベ文庫新人賞「佳作」受賞作にして、隔月で続刊が刊行された本作。20歳の新鋭が描いたインターネットやSNSを通じた苦々しくも愛しい、リアルで等身大の青春ストーリーの内容や、第2巻の見どころについてお聞きしました。

2018.6.26  【今週はこれを読め! SF編】埃だらけの空気、花を携えた乗客、姿をあらわさないトラ

アルゼンチン幻想文学を代表するコルタサルの実質的な第一短篇集。1946年から50年までに書かれた八篇を収めている。「実質的」というのは、44年に短篇集『対岸』の原稿が完成していたものの、出版にいたらなかったからである(著者歿後の94年に出版)。『対岸』については邦訳が出たときに書評したが(現在は『JUST IN SF』に収録*)、そこではスタージョンやライバーを引きあいに出している。異色作家という位置づけだ。

2018.5.25  【今週はこれを読め! ミステリー編】暗殺者見習いに向けた手引書『インターンズ・ハンドブック』

〈ヒューマン・リソース社〉の新入社員諸君、就職おめでとう。お悔みを言わせてくれ。

2018.5.22  【今週はこれを読め! SF編】赤目の男に変身する孔雀、山頂と地下をつなげる大蛇

ほんものの幻想文学。ぼくが読みたい幻想文学は「昼間の論理」「日常の辻褄」「類型的な物語」の彼方にあるものだ。『飛ぶ孔雀』は、一行目からその領域へと引きこんでくれる。

2018.5.19  中国短編文学賞の入賞者決まる

第50回中国短編文学賞(中国新聞社主催)は、作家高樹のぶ子さんによる審査の結果、大賞1編、優秀賞2編の入賞者が決まった。今回は、中国地方の5県の253人から計260編の応募があった。

2018.5.12  【今週はこれを読め! ミステリー編】刑事ヴァランダー・シリーズ前日譚『ピラミッド』

作家が小説を書くのにはさまざまなやり方がある。

2018.5.7  「こどもの本総選挙」、1位は「ざんねんないきもの事典」

小学生を対象に、「読んで面白かった本」「これから読んでみたい本」を決める「こどもの本 総選挙」に投票した子どもは12万8055人にのぼり、『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(今泉忠明監修、高橋書店)が1位に選ばれた。

2018.5.1  独占インタビュー「ラノベの素」 北条新九郎先生『常敗将軍、また敗れる』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2018年5月1日にHJ文庫より『常敗将軍、また敗れる』が発売された北条新九郎先生です。第11回HJ文庫大賞にて「大賞」を同作で受賞し、満を持してデビューされます。気になる「大賞」受賞作の内容はもちろん、規格外の主人公や「敗北」に込められた意味など作品の魅力について、お話をお聞きしました。

2018.5.1  【今週はこれを読め! SF編】皇国の欺瞞、ナチスの残虐、アメリカの矛盾

第二次世界大戦で枢軸側が勝利し、アメリカが太平洋側の日本合衆国(USJ)と大西洋側のナチス領の分割され、両者のあいだで武力衝突を含む緊張が続いている。

2018.4.24  俺が好きなのは妹だけど妹じゃない:テレビアニメが10月スタート 富士見ファンタジア文庫のラノベが原作

富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA)のライトノベルが原作のテレビアニメ「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」が、10月から放送されることが分かった。

2018.4.20  異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術:テレビアニメが7月スタート メインキ…

「講談社ラノベ文庫」(講談社)のライトノベルが原作のテレビアニメ「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」が、7月からTOKYO MXほかで放送されることが20日、分かった。

2018.4.19  【書評】『玄鳥さりて』葉室麟 - 横丁カフェ

この作品は、純愛と、そして自由とは何かを描いた小説だ──。

2018.4.18  七星のスバル:テレビアニメが7月スタート ラルケ制作

ガガガ文庫(小学館)の田尾典丈さんのライトノベルが原作のテレビアニメ「七星のスバル」が、7月からTBSほかで放送されることが18日、明らかになった。「マジでオタクなイングリッシュ!りぼんちゃん~英語で戦う魔法少女~」などの仁昌寺義人さんが監督を務め、「暗殺教室」「がっこうぐらし!」などのLerche(ラルケ)が制作する。

2018.4.10  【今週はこれを読め! SF編】超テクノロジーのロマンとショボいサラリーマン生活のミスマッチ

このご時世に宇宙海賊とは。しかも、コスプレじみたオネーサンの表紙。怖い物見たさ半分に、薄目で読みはじめたのだけど、いやあ、冒頭で示される設定で瞳孔が開いてしまった。

2018.3.20  【今週はこれを読め! SF編】輝かしい未来を取り戻すために、ぼくができること

二十一世紀になっても世界はダメなままだ。というか、どんどんダメになっていないか。

2018.2.7  【今週はこれを読め! エンタメ編】違っているけれど、否定しない〜王谷晶『完璧じゃない、あたしたち』

みんなちがって、みんないい。金子みすゞの言葉を引くまでもなく、みんなが知っていることだ。なのに、世の中から差別やいじめがなくならないのは何故だろう? 結局のところ、概念としては知っているというだけで、心からそう思っている人は多数派ではないということなのだろう。

2018.1.25  【エンタメ小説月評】「不要な物」が織りなす幻想譚

片付けが苦手な人は、物を捨てることが不得手だ。自らを省みて、つくづくそう思う。いつか再読すると棚に置いたままの本や、何かに役立つと死蔵した資料の何と多いことか。不要な物に愛着を持ってしまうのは、始末に負えない性分だ。

2018.1.25  【今週はこれを読め! ミステリー編】声なき人のための物語〈アイアマンガー三部作〉完結!

エドワード・ケアリー〈アイアマンガー三部作〉がついに完結した。『堆塵館』『穢れの町』に続く最終巻『肺都』を読んで感じたのは、これは声なき人のための声として書かれた物語だ、ということだった。

2018.1.24  作家の読書道 第190回:滝口悠生さん

野間文芸新人賞受賞作『愛と人生』や芥川賞受賞作『死んでいない者』をはじめ、視点も自在、自由に広がっていく文章世界で読者を魅了する滝口悠生さん。実は小さい頃はそれほど読書家ではなかったという滝口さんが、少しずつ書くことを志し、小説のために24歳で大学に入り学び、やがてデビューを決めるまでに読んで影響を受けた作品とは? その遍歴も含めて、たっぷりと語っていただきました。

2017.12.30  ことしの国内出版市場 1兆3700億円余 ピーク時の半分に

ことしの国内の出版物の販売額は、漫画本を中心に雑誌の売り上げが過去最大の幅で減少して、推計で去年よりおよそ1000億円少ない1兆3700億円余りとなり、市場規模はピーク時の半分ほどまで縮小する見込みです。

2017.12.16  「妹さえいればいい。」連載インタビュー【第1回】原作・平坂読先生"伊月と春斗は両方とも自分"

『僕は友達が少ない』の平坂読先生が執筆し、『変態王子と笑わない猫。』のカントク先生がイラストを手がける、人気小説が原作のTVアニメ『妹さえいればいい。』。妹をヒロインに据えた小説を書き続けるライトノベル作家の主人公・羽島伊月を筆頭に、彼を取り巻くキャラクターたちの関係性から目が離せない作品だ。また、青春ラブコメの要素がありつつも、伊月たちラノベ作家の裏側を知ることができる一粒で二度美味しい面も見逃せない。

2017.11.27  『このライトノベルがすごい!2018』はアンケート回答数過去最多!? 書き下ろし短編や特製ポスターなど豪華特典付き

いまが旬のライトノベルを紹介するライトノベル総合情報誌『このライトノベルがすごい!2018』(『このライトノベルがすごい!』編集部/宝島社)が11月25日に発売された。

2017.10.28  独占インタビュー「ラノベの素」 九曜先生『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet!』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2017年10月30日にファミ通文庫より『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet!』第3巻が発売となる九曜先生です。佐伯さんがあまりにも可愛すぎるという声が各所から聞こえてくる本シリーズについて、佐伯さんの可愛さの秘密や気になる最新3巻の展開についてお聞きしました。

2017.10.27  【今週はこれを読め! ミステリー編】根源的な恐怖を描くグラビンスキの短編集『火の書』

本邦未紹介の作家が、〈ポーランドのポー〉、あるいは〈ポーランドのラヴクラフト〉と賞賛されている、と聞いたらどう思うだろうか。

2017.10.20  【今週はこれを読め! ミステリー編】埋もれた人生を探っていくインドリダソン『湖の男』

大事な本を一冊お薦めし忘れていたのである。いかんいかん。アーナルデュル・インドリダソン『湖の男』(東京創元社)は今年の必読書の1冊だ。

2017.10.17  【今週はこれを読め! SF編】ナボコフによる時間の織物、広がりゆくタペストリーの経験

『アーダ』の邦訳は、かつて早川書房《ハヤカワ・リテラチャー》に斎藤数衛訳があったが、こんかい日本を代表するナボコフ研究家・若島正の手によって新訳がなされた。

2017.10.1  谷崎潤一郎『神と人との間』『富美子の足』『悪魔』一挙映画化に大反響!「キャストの狂った演技に期待」

近代日本文学を代表する作家・谷崎潤一郎作品3本が、2018年に一挙映画化されることが分かった。この発表にファンからは「これは絶対観たい!」「キャストの狂った演技に期待しよう」と大きな反響が巻き起こっている。

2017.9.13  【今週はこれを読め! エンタメ編】不穏な影と少女たちの危うい感情〜雛倉さりえ『ジゼルの叫び』

バレエのような美麗で華やかなものとは縁遠い生活を送ってきたけれども、観客の目に映る美しさだけで語りきれない世界であることはうすうす気づいていた。

2017.9.6  【今週はこれを読め! エンタメ編】ごく短いシーンが心に残る沼田真佑『影裏』

話術に長けている必要などない立場の人であっても気の利いたコメントを期待される風潮というのは、いつ頃から確立したのであろうか。

2017.8.9  【今週はこれを読め! エンタメ編】小嶋陽太郎『ぼくらはその日まで』の甘酸っぱさにノックアウトされる!

本書を読まれるにあたって、ぜひおすすめしたいことがふたつ。

2017.8.2  【今週はこれを読め! エンタメ編】谷崎潤一郎を囲む女たちの危ういバランス〜桐野夏生『デンジャラス』

"芸術家は放蕩三昧なくらいの方が作品に味わいが出てよい"的な考え方は根強くあると思うが、いまひとつ共感できない。

2017.7.31  お見合い相手は皇帝だった…!? 皇帝に見初められた少女が「自信を取り戻す」中華版シンデレラストーリー!

「本気になるのが怖い」――『茉莉花官吏伝 皇帝の恋心、花知らず』(石田リンネ/KADOKAWA)の主人公、晧茉莉花(こう・まつりか)は、人並み以上の「記憶力」を持っていながらも、目立つことを嫌い、常に一線を引いている後宮の女官だ。

2017.7.25  危険な企画「文庫X」はなぜ共感をよび、全国650以上の書店に広がっていったのか? 仕掛け人が語った

岩手県盛岡市を中心に10店舗ほど展開する「さわや書店」の書店員が仕掛け、大きな話題となった「文庫X」。それは、

2017.7.18  一生懸命な人美しい 児童文学新人賞、郡山・吉田桃子さんに聞く

郡山市在住の作家、吉田桃子さんの第57回講談社児童文学新人賞受賞作「ラブリィ!」が同社から発刊された。

2017.7.18  大ヒット小説『アキラとあきら』にあの"有名銀行員"の影が? 池井戸潤ワールドの華麗な連鎖

同じ名前を持つふたりの青年。それぞれの宿命を、彼らは乗り越えられるか――。5月の発売以来、トップセラーを誇る池井戸潤氏の新刊『アキラとあきら』は、対照的な境遇に生まれた少年、山崎瑛(あきら)と階堂彬(あきら)が、矛盾や困難を乗り越えて銀行員となり、さらなる難題に立ち向かう姿を描いた感動作である。

2017.7.13  人生どん底のアラサー女性を救ったのは、"古都"と"和菓子"と……神の遣いの「子狐」? 地元ネタ満載、注目のキャラ文芸

唐突だが、私は度々「京都に住みたい」欲求に苛まれる。仕事や家族のことを考えると実現は限りなく不可能なので、ただ妄想するだけだった……なのに、まるで「京都」(しかも私の狙っている伏見周辺!!)に住んでいる気分を味わわせてくれるキャラクター文芸が誕生するとは……!

2017.6.13  【今週はこれを読め! SF編】メガストラクチャーの宇宙、遠未来の悪夢

伊藤計劃の原作をアニメ化する「Project Itoh」とのタイアップが成功したせいかどうかわからないけれど、早川書房のSFラインがいろいろ面白いコラボレーション企画を仕掛けている。

2017.6.7  【今週はこれを読め! エンタメ編】『続あしながおじさん』が新訳で登場!

"1作目を超える続編は存在しない"というのは、半ば共通認識のように受けとめられている。

2017.6.2  「文豪ストレイドッグス」が山梨県立文学館とコラボ、限定缶バッジを配布

「文豪ストレイドッグス」と山梨県立文学館が、7月15日よりコラボレーション企画を実施する。

2017.5.31  「介護小説」相次ぐ 独自の視点、高齢化社会に挑む

新たな趣向の「介護小説」が登場している。格差の問題を織り込んだり、介護される高齢者側の視点を取り入れたり。超高齢化社会の日本が抱える問題に独自の手法・視点で挑んでいる。

2017.5.30  「たわわ」の比村奇石×「さくら荘」の鴨志田一によるオリジナルアニメ制作

「月曜日のたわわ」の比村奇石がキャラクター原案を、「さくら荘のペットな彼女」の鴨志田一が脚本を手がけるオリジナルアニメ「Just Because!」の制作が決定した。

2017.4.15  【シリーズ累計95万部突破】爆笑からホラーまで!「ページをめくれば驚きの結末」怒涛の100連発! ノンストップビジュアルショートノベルス

飴玉を口にほうりこむように手軽に味わえる小説がある。桃戸ハル編著の『5秒後に意外な結末 パンドラの赤い箱』(学研プラス)は、全ページに人気イラストレーター・usi氏のイラストをあしらったビジュアルショートノベルス。

2017.2.28  【今週はこれを読め! SF編】伊藤計劃のテーマを継ぐ、新世代作家たちの共演

〈SFマガジン〉編集長の塩澤快浩さんは「まえがき」で、このオリジナル・アンソロジーの成りたちについて次のように述べている。

2017.2.15  蒼井優と阿部サダヲが最低男女役に! 沼田まほかる『彼女がその名を知らない鳥たち』実写化決定に期待の声

沼田まほかるによる小説『彼女がその名を知らない鳥たち』が、2017年秋に蒼井優と阿部サダヲのダブル主演で映画化されることが明らかになった。

2017.2.14  【今週はこれを読め! SF編】愛の根拠としての死、愛に意味づけられる死

つかいまことは第3回ハヤカワSFコンテストに投じた『世界の涯ての夏』が佳作となりデビューした新鋭。

2017.2.8  【今週はこれを読め! エンタメ編】気鋭・渡辺優の短編集『自由なサメと人間たちの夢』にノックアウト!

昨今のサメのクローズアップぶりって何なの? 動物番組でもしょっちゅう取り上げられてるし、いつだったかテレビ東京でやってるお昼の映画枠でサメものに力を入れてたことがあって今週もサメ来週もサメみたいな月があったと記憶している。

2017.2.3  【今週はこれを読め! ミステリー編】魅力的な絶望を描くデュ・モーリアの短編集『人形』

希望に満ちた物語を書くことができる作家は数多い。しかし魅力的な絶望を文章の形で表現できる作家はごく僅かである。1907年、英国ロンドン生まれの作家、ダフネ・デュ・モーリアはその稀有な人材なのだ。

2017.1.29  谷川俊太郎さん・片岡義男さん 電子書籍化、決断のワケ

詩人の谷川俊太郎さん(85)と作家・写真家の片岡義男さん(77)が、既刊作品のほぼ全てを電子化することを決めた。朗読や書き下ろしなどの「特典」もつき、価格も安い。電子書籍市場になぜ本格参入するのか、2人に聞いた。

2017.1.17  【今週はこれを読め! SF編】イカロス、キリスト、そしてデヴィッド・ボウイ

デヴィッド・ボウイ主演映画の原作で、小説じたいは1963年が初刊、映画は76年の製作。

2017.1.10  くらしナビ・カルチャー:出版社も熱視線 活況、小説投稿サイト 活字好き底上げに期待

書籍化、メガヒット作も 書き手も読者も無料で ネットゆえのライブ感

2017.1.6  生まれ変わった先は、乙女ゲームに登場する意地悪なライバル令嬢! しかも王子に出会ったら死んじゃう!? 話題沸騰の『ドロップ!! ~香りの令嬢物語~』

イケメンに囲まれ好みの男子を攻略していく乙女ゲーム。その登場人物に"転生"してしまったとしたら、それも主人公ではなく意地悪なライバル令嬢になってしまったとしたらどんな物語を望むだろう。

2016.12.20  【今週はこれを読め! SF編】不思議な語り口、気味の悪い発想、この世のものとも思えない物語

ちかごろのチャイナ・ミエヴィルは『言語都市』や『都市と都市』などSFでの活躍が目立つが、もともとはダーク・ファンタジー『キング・ラット』で名をあげ「ニュー・ウィアード」と称する文芸潮流の旗頭となった書き手だ。"ウィアード(wierd)"は辞書によれば「不思議な」「気味の悪い」「この世のものとも思えない」などの意味を持つ。

2016.12.16  いじめ、母親からの虐待…思春期の闇と光、逃げることもできない15歳を描くリアリティとは? 芥川賞作家・川上未映子×映画『イノセント15』甲斐博和監督対談【前編】

上未映子さん。映画『イノセント15』で、虐待を受ける少女・成美と、父親がゲイだと知り混乱する少年・銀の恋を描いた新進気鋭の映画監督、甲斐博和さん。思春期の闇と光を描いたお二人に、自らの思いを語っていただいた。

2016.12.15  映画「彼らが本気で編むときは、」の世界観を漫画家・今日マチ子がイラストに! 書き下ろしノベライズでコラボが実現

2017年2月25日(土)に公開される、荻上直子監督による5年ぶりの最新映画「彼らが本気で編むときは、」。同作の書き下ろしノベライズと、漫画家の今日マチ子がコラボレーションし、1月18日(水)に発売される。

2016.12.5  BOOK☆WALKER 2016年間ランキング

BOOK☆WALKERで販売中の300,000点を超える作品の中から、もっとも読まれているタイトルTOP100を発表!みなさんの愛読書は何位にあるでしょうか? 同時に各カテゴリー別のランキングも20位まで発表します!

2016.12.1  2016年 年間本ランキング、『小説 君の名は。』ミリオン突破!話題の『天才』『ハリー・ポッター』最新刊もBOOK総合上位を席巻

2016年の年間本ランキングを発表!現在、邦画歴代3位の興行収入を記録しているメガヒット映画の小説版『小説 君の名は。』が、119万部を超える売上部数で文庫部門1位。BOOK総合1位は、石原慎太郎が希代の政治家・田中角栄を綴った『天才』が獲得。さらに『ハリー・ポッター』シリーズ最新刊、芥川賞作品『コンビニ人間』など話題作が上位をにぎわせている。ジャンル別の年間本ランキングは、それぞれの分野の2016年世相が色濃く反映される結果になった。

2016.11.30  村上春樹さん:新作長編小説、来年2月に刊行

村上春樹さんの4年ぶりとなる長編小説が来年2月、新潮社から刊行されることが30日、分かった。

2016.11.30  【今週はこれを読め! エンタメ編】いつでもやり直せる"好きなこと"〜あさのあつこ『アレグロ・ラガッツァ』

まだまだ芸術の秋(もう冬並みの寒さだけど)! "音楽本スペシャル"第3回です(隔週でお届けしてたんですが、先週祝日で1週空いたりしたためもうこだわりません。第1回・第2回につきましては、10月26日・11月9日更新のバックナンバーをそれぞれお読みになってみてください)。

2016.11.16  リアル書店は消えるのか、模索する現場の本音

インターネット通販と電子書籍の普及から、経営に行き詰まった多くの書店が街から姿を消している。1999年に2万2,296店あった書店数は、2014年には1万3,943店に急減。「リアル書店」はこのまま消えていく運命にあるのか? 現場はどう生き残り策を模索しているのか? 立場の異なる書店の声を聞いた−−。

2016.11.8  【今週はこれを読め! SF編】日本統治下のアメリカ、不確かなアイデンティティ

第二次世界大戦で枢軸国側が勝利し、アメリカは日本とドイツに分割統治されている。

2016.11.4  あの『フルメタル・パニック!』が帰ってくる! 約10年ぶりの新作アニメにファン大興奮「続編、続編と言い続けた甲斐があった」

2016年10月22日(土)に開催された「ファンタジア文庫大感謝祭2016」にて、賀東招二による長編SFアクション小説の金字塔『フルメタル・パニック!』の新作アニメが2017年秋から放送を開始すると発表された。

2016.10.31  少年漫画史上初!? 『ドメカノ』が官能小説化! 思い切った試みに「よしもっとやれ」と称賛相次ぐ!

2016年10月26日(水)に発売された『週刊少年マガジン』48号に、官能小説が掲載された。これには「マガジンやるなwww」「じわじわくるwww」「ちょっとなにやってんの! でも許すww」と読者から称賛を浴びているようだ。

2016.10.26  櫻井孝宏、神谷浩史、坂本真綾出演アニメ「舟を編む」に称賛の声続々「映画みたい…素敵」

2012年に本屋大賞第1位に輝き、2013年には松田龍平主演で映画化もされた三浦しをん『舟を編む』のTVアニメが2016年10月13日(木)から開始された。視聴者からは「こんな上質なアニメ久しぶりに見た」「映画みたい…素敵です」「ものすごく丁寧に作られてて感動しました」と続々と称賛の声が上がっている。

2016.10.16  綾野剛「今日まで培った全ての感情を注ぎ尽くす」 藤沢周『武曲』熊切和嘉監督&綾野剛で映画化決定にファン大興奮!「才能がどんだけ集結するのよ!!」

剣道における天性の才能を持った高校生を描いた、芥川賞作家・藤沢周の小説『武曲』が映画化され、2017年に公開されることが明らかとなった。

2016.10.10  「これはプラモ化待ったなし!」 本格ロボットファンタジー『ナイツ&マジック』アニメ化決定でファンのテンション急上昇!

小説投稿サイト「小説家になろう」から、またもや新たな作品のアニメ化が決定した。アニメ化されるのは、天酒之瓢によるロボットファンタジー小説『ナイツ&マジック』。この知らせにファンは「やったな! ナイツマジックだぜナイツマジック!」「絶対アニメ化すると思ったよマジ高まるわー!!!」と大興奮だ。

2016.10.3  辻原登(作家) におい立つ昭和の群像 小説『籠の鸚鵡』を刊行

金と暴力、セックス。目の前の欲望にとらわれた人間たちがふわふわと道を踏み外す。

2016.9.27  【今週はこれを読め! SF編】神話空間としてのジャングル、知性と引き替えの不死

冒頭に掲げられているのはAP通信の記事(1995年3月19日付)で、「有名科学者、性的虐待の容疑」とセンセーショナルな見出しがついている。著名人のスキャンダルは珍しくないが、この記事にはとりわけ目を引く内容がふたつ含まれている。

2016.9.23  [ナイツ&マジック]"なろう系"ラノベがテレビアニメ化

小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれたライトノベル「ナイツ&マジック」がテレビアニメ化されることが分かった。アニメの詳細は今後、発表される。

2016.9.20  『小説 君の名は。』ついに100万部突破!! 映画『君の名は。』も興行収入91億円突破! 記録的超メガヒットで日本中に感動の声広がる!

現在大ヒット上映中の映画『君の名は。』。監督である新海誠氏がみずから手がけた原作で映画と"相互補完的"なものになっているという『小説 君の名は。』(角川文庫刊)がついにミリオンセラーを達成した。

2016.9.13  小説『君の膵臓をたべたい』実写映画化 北川景子&小栗旬が初共演

2016年本屋大賞第2位のベストセラー小説『君の膵臓をたべたい』(住野よる著・双葉社刊)が新人女優・浜辺美波、アイドルグループ・DISH//の北村匠海のW主演で実写映画化されることが12日、わかった。

2016.8.31  金なし地位なし甲斐性なしの野良犬騎士と小さな魔女が出会って…? 「小説家になろう」発正道ファンタジー!

小説投稿サイト「小説家になろう」発といえば、いわゆる「異世界転生モノ」を思いうかべるひとは多いかもしれないが、投稿作には正道なファンタジー作品も少なくない。

2016.8.22  検閲逃れ平和を…独の侵略受けた仏に触れた文学

ノーベル文学賞推薦委員を務めた静岡県沼津市出身の作家、芹沢光治良の生誕120年にあわせ、同市の芹沢光治良記念館は企画展「光治良と少女小説展」を開いている。

2016.8.4  <長門有希ちゃんの消失>「涼宮ハルヒ」スピンオフマンガが7年の連載に幕

人気ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズのスピンオフマンガ「長門有希ちゃんの消失」が、4日発売のマンガ誌「ヤングエース」(KADOKAWA)9月号で最終回を迎え、約7年の連載に幕を閉じた。

2016.7.31  <チア男子>際立つ力強さ 小説、アニメが追い風

はじける笑顔、高く蹴り上げる足、ポンポンを手に華やかに舞うのは--筋骨たくましい男子。女子のイメージが強いチアリーディングの世界に、男子が増えてきている。今月からは、直木賞作家・朝井リョウさんの小説「チア男子!!」(集英社)を原作としたアニメ放送も始まり、ますます人気が高まりそうだ。

2016.7.28  「多くは言わん。ただただ感無量」ライトノベルの金字塔『ゼロの使い魔』遂に最終22巻発売決定!

2013年に逝去したヤマグチノボルの大人気ライトノベル『ゼロの使い魔』シリーズの最終22巻が、2017年2月24日(金)に発売されることが決定した。

2016.7.22  <アクセル・ワールド-インフィニット・バースト->加速世界の未来を描く完全新作

劇場版アニメ「アクセル・ワールド-インフィニット・バースト-」(小原正和監督)が23日に公開される。2046年の東京を舞台に、いじめられっ子だった少年らが"加速世界"という仮想空間で戦う姿が描いた「ソードアート・オンライン」などでも知られる川原礫さんの人気ライトノベルが原作で、2012年4~9月にテレビアニメが放送された。

2016.7.21  芥川賞団体「広告」にアニメファン激怒 「文学の方が上」目線かよ

芥川賞や直木賞などを運営する日本文学振興会が新聞に載せた広告について、アニメを侮辱しているのではないか、といった疑問や批判がネット上などで相次いでいる。

2016.7.20  【今週はこれを読め! SF編】発表媒体も含め新しい試みがおこなわれつつある短篇SFの現在

年刊日本SF傑作選の九巻目。2015年に発表された短篇SFのなかから注目作を選んでいる。

2016.7.19  【今週はこれを読め! SF編】発表媒体も含め新しい試みがおこなわれつつある短篇SFの現在

年刊日本SF傑作選の九巻目。2015年に発表された短篇SFのなかから注目作を選んでいる。

2016.7.18  <ノーゲーム・ノーライフ>劇場版アニメ製作決定 MF文庫Jの人気ラノベ

MF文庫J(KADOKAWA)のライトノベルが原作のアニメ「ノーゲーム・ノーライフ」の劇場版が製作されることが分かった。公開時期などの詳細は今後、発表される。

2016.7.14  松本潤×有村架純で恋愛小説「ナラタージュ」を映画化!行定勲監督がメガホン

松本潤と有村架純の共演で、島本理生氏の恋愛小説「ナラタージュ」が映画化されることが決定した。松本、有村ともに初の顔合わせとなる行定勲監督のメガホンで、一生に一度しか巡り合えない狂おしいほどの恋を描き出す。

2016.7.9  原田マハのベストセラー小説を連ドラ化 スピーチライター描く

原田マハさんのベストセラー小説「本日は、お日柄もよく」(徳間文庫)がWOWOWで連続ドラマ化されることが9日、明らかになった。

2016.7.6  世界観の変更を迫りたい、もっと強く 小説で、"すごい経験"をしてほしい

"物事はこういうふうにも考えられるんだ"──最後のページを閉じた瞬間、自らの内に起こるそんな覚醒。登場人物に寄り添い、あるいは俯瞰し、ストーリーを夢中で巡ってきたはずなのに、意識は自分に向かっている。それが白石作品の摩訶不思議さである。

2016.7.5  TVアニメ『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』原作者×監督×プロデューサー放送直前インタビュー【前編】

2016年7月8日より順次放映開始予定のTVアニメ『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』の魅力や見どころを中心に、ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントプロデューサーの中山信宏氏、監督の市村徹夫氏、そして原作者である宇野朴人氏にお話を伺った。全2回にてお届けする。

2016.6.28  【今週はこれを読め! SF編】幸福のための不完全性、本物の感情を奏でるいにしえの物語

全三冊となる人類補完機構全短篇の第二巻。最終巻『三惑星の探求』には《補完機構》の枝篇(いちおう同じ歴史線だが別個のシリーズ)《キャッシャー・オニール》と《補完機構》以外の短篇が入るので、ふつうの意味での《補完機構》はこの『アルファ・ラルファ大通り』で大詰めを迎える。

2016.6.21  「大宅壮一文庫」が存続の危機に

東京・世田谷にある「大宅壮一文庫」。タレントの永六輔さんをはじめ、作家の五木寛之さんやジャーナリストの立花隆さんなど、日本の言論を支えてきた著名人たちが足しげく通った雑誌専門の小さな図書館です。この図書館は、昭和を代表する評論家でジャーナリストの大宅壮一が所蔵していた雑誌をもとに作られました。ところが、設立から45年がたった今、存続の危機に立たされています。その背景に何があるのか、リポートします。

2016.6.20  『虐殺器官』2016年冬の公開決定! 新PVに「待った甲斐があった!」とファン歓喜

SF小説家の伊藤計劃のデビュー小説『虐殺器官』の劇場版アニメが2016年冬に公開されることが決定した! 制作側の経済理由で延期となっていた注目作品の公開が決定したということで、ファンからは「やっと来たか!!絶対見に行く」「待ってたぞー!」「公開決定おめでとーー!」「冬か! ようやくか!!」「冬公開かぁ。ちょっと遠いけど、観れるだけ良かったな」「生きる目標ができたな」と喜びの声が上がっている。

2016.6.13  「第10回 らぶドロップス恋愛小説コンテスト」&異世界転生恋愛小説「第1回 ムーンドロップスコンテスト」同時開催決定!

パブリッシングリンクが主催する「第10回 らぶドロップス恋愛小説コンテスト」が2016年6月1日(水)からスタート。同時に、異世界転生恋愛小説を募集する「第1回 ムーンドロップスコンテスト」も開催されている。

2016.6.12  児童文学作家・村上しいこさん /三重

居場所無い子にメッセージ 村上しいこさん(46)

2016.6.7  【今週はこれを読め! SF編】竜の神話と生物学のロジック、篠田節子のサイエンス・フィクション

篠田節子はこれまでも、毒性を有する変異カイコが猛威をふるう『絹の変容』、新種日本脳炎を媒介する軟体動物が蔓延る『夏の災厄』と、描線がくっきりとしたパニックSFを送りだしてきた。『竜と流木』はそれらにつづく最新作である。人間に仇なす生物の量感でみれば、こんかいはほとんど怪獣小説といってよい。

2016.5.27  高校生の「いじめ」問う 白岩玄さんの小説「ヒーロー!」

作家の白岩玄さん(32)が、学園小説「ヒーロー!」を河出書房新社から刊行した。いじめや、学校内の序列「スクールカースト」が話題となった「野ブタ。をプロデュース」から十年余り。

2016.5.24  【今週はこれを読め! SF編】似ているところと似ていないところ、愛の理由、人類進化のかたち

その町ではひとは工場でつくられる。食料も工場でつくる。食料とはひと以外の、動物や植物だ。夫は工場で働き、妻は子どもを育てる。わたしはいままでに二回結婚して、ゆうに五十人の子どもを育ててきた。そのうち名前を覚えているのは十五人ほどだが。

2016.4.28  祝・本屋大賞受賞!『羊と鋼の森』の宮下奈都さんインタビュー。「3人の子育てと執筆活動はどちらも楽しくて大切で、なくてはならないものです」

――『羊と鋼の森』の2016年本屋大賞受賞おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか。

2016.4.14  剣でも、魔法でもなく、少女は"言葉"の力で世界を切り拓く【西尾維新や辻村深月も受賞歴のある「メフィスト賞」受賞作『図書館の魔女』】

本とは、単なる文字の連なりではなく、「言葉」であり、「声」であり、「音」である。現に、ある研究では、本などの文章を読む際に、声に出さずに黙読していても頭の中で文章を読み上げる「声」が聞こえる、という人は8割を占めているらしい。

2016.4.11  『オール・ユー・ニード・イズ・キル』、オリジナルキャスト&監督で続編企画が進行中

桜坂洋のSFライトノベル『All You Need Is Kill』を原作に、トム・クルーズ主演、ダグ・ライマン監督でハリウッド実写化された『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14)。トムとリタ・ヴラタスキ役で出演したエミリー・ブラント、ライマン監督続投で続編の企画が進行していることが明らかになった。

2016.4.9  〈速報〉マシンガンズ滝沢「群像新人文学賞」4次選考で落選

お笑いコンビ、マシンガンズの滝沢秀一(39)が、自身の投稿小説が「群像新人文学賞」の第4次選考まで残っていたことを明かした。

2016.4.6  三浦しをん『舟を編む』待望のアニメ化決定!! 「これは絶対に見逃せない」「10月とずいぶん先だけど注目!」とファン歓喜

三浦しをんの小説『舟を編む』が、2016年10月にアニメ化されることが分かった。

2016.4.5  【今週はこれを読め! SF編】それぞれの時代の色合いと情感、スミスの不思議な未来史

コードウェイナー・スミスの全短篇をまとめる企画の第一巻。続巻として『アルファ・ラルファ大通り』と『三惑星の探求』が予定されている。〈人類補完機構全短篇〉とうたわれているが、このシリーズ以外の作品も『三惑星の探求』に併録されるそうだ。

2016.4.1  「もう待てない!」「早く放送してくれ!」『ソード・オラトリア』アニメ化決定にファン歓喜

GA文庫から発行されている『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(以下、『ダンまち』)の外伝シリーズ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア』(以下、『ソード・オラトリア』)がテレビア二メ化されることが決定した。

2016.3.22  『野ブタ。をプロデュース』の著者が12年ぶりにおくる痛快学園モノ! いじめをなくすために奮闘するのは"大仏マン"!?

気持ち新たに、新学年、新学期を迎えようとする3月。"ネットいじめ問題"が増え続ける現代、正義とは何かを新たに問う痛快学園小説『ヒーロー!』が2016年3月17日(木)に発売された。

2016.3.21  ゼロの使い魔:人気ラノベ生み出した亡き作者の魅力 初代担当に聞く 新作者はどんな人?

2013年に亡くなったヤマグチノボルさんのライトノベル「ゼロの使い魔」(MF文庫J)が人気だ。

2016.3.10  「今後もズッコケシリーズが色褪せる事はありません」児童文学の金字塔『ズッコケ3人組』シリーズ完結に読者・作り手の抱く想いとは

小柄で短気な八谷良平(ハチベエ)、メガネでやせ型・学者タイプの山中正太郎(ハカセ)、体が大きくてのんびり屋の奥田三吉(モーちゃん)の3人が織り成す、那須正幹の児童書シリーズ『ズッコケ三人組』。

2016.3.2  文豪ストレイドッグスと角川文庫がコラボ! 名作6作品がアニメ描き下ろしカバーイラストに!

名だたる文豪がイケメンとなって登場する、累計250万部を突破した人気コミック『文豪ストレイドッグス』。

2016.3.1  三島由紀夫のSF小説『美しい星』、55年を経て映画化 リリー・フランキー&亀梨和也出演で現代設定に大胆脚色

作家の三島由紀夫氏が1962年に発表した、ミシマ文学のなかでは異色のSF小説『美しい星』が実写映画化(2017年5月公開)されることが2月29日、わかった。

2016.2.23  エロゲも登場「ラノベ」で総務省が18歳選挙PR 「親しみやすい」「いやどうかしてる」と賛否両論

総務省が、テレビアニメにもなった萌え系ライトノベルのヒロインを起用して18歳選挙のキャンペーンをしていることに、賛否両論の意見が出ている。

2016.2.19  AV女優が書く小説はどこまでが実体験なのか?【紗倉まな×DJあおい対談】

「絡み、フェラ、乱交、オナニー……。めんど、くさ」――。人気AV女優、紗倉まなの処女小説『最低。』の一節である。年齢や境遇がばらばらな4人のAV女優が登場するオムニバス作品だが、どうしても4人がすべて、紗倉自身に思えて仕方がない。筆者は女性だが、感情の発露があまりにも生々しく、思わず目を背けたくなるほどだった。

2016.2.18  今年の『このミス』大賞は、異色の経済サスペンス! 株取引の天才「黒女神」は人の心も読み解く?

「世の中、金だけがすべてだ」とは言い切れないが、金がないと何もできないことは間違いない。

2016.2.16  【今週はこれを読め! SF編】音楽はゲームか魔物か? アメリカの実験に終着点はあるのか?

宮内悠介の新作は音楽がテーマだ。たんなる物語の素材にとどまらず、音楽の本質に深く関わっていく。

2016.2.15  「本はもはや欠陥品だ」――マンガ・小説復権の鍵はアプリにあり!

2月8日に非常に刺激的なイベントが開催された。「読書チャンネル」を設け本やマンガに関するニュースの配信も始めたSmartNewsと、小学館の「裏サンデー」が出自となり、ネット発のユニークなマンガをアプリで提供する「マンガワン」、そして、KADOKAWAが二次創作も含めた投稿小説を募集する「カクヨム」の仕掛け人たちが、「オンラインサービスと本のプロモーションを考える会」と銘打って持論を展開したのだ。「ラノベすらネットのスピード感からは遅れている」「本はもはや窮屈なメディアだ」といった言葉も飛び出し、会場に詰めかけた出版関係者たちにも強い印象を残した。このイベントのハイライトをお届けしよう。

2016.2.12  『俺を好きなのはお前だけかよ』第22回電撃小説大賞《金賞》受賞の駱駝先生にインタビュー!!

第22回電撃小説大賞《金賞》を受賞した『俺を好きなのはお前だけかよ』。電撃文庫から2月10日に発売となる本作の魅力を、著者の駱駝先生に語っていただきました。

2016.2.9  【今週はこれを読め! SF編】ねじれた宇宙外交事情を背景としたウルトラマンの闘い

昨夏に刊行されたウルトラ怪獣アンソロジー『多々良島ふたたび』に続く、円谷プロ×早川書房の公式コラボ企画の第二弾。こんかいは書き下ろし長篇だ。

2016.2.5  <姉>を巡る愛の駆け引きの中で、少年は大人になっていく【大人の男のためのエンタメ小説「ノベルゼロ」創刊】

テーマは、格好いい大人の生き様――。新創刊を迎えた小説レーベル「ノベルゼロ」が送り出すものは、いつか憧れた揺るぎないヒーロー像とハードな人間ドラマだ。

2016.2.2  【今週はこれを読め! SF編】壮大な復讐劇の背後で、多様な価値観が複雑に交錯する

こんなに綾のある小説だったのか! 新訳なった『デューン 砂の惑星』を読み、それまでの印象がかなり塗りかえられてしまった。

2016.1.29  渡辺謙・森山未來・松山ケンイチ・綾野剛・広瀬すず・宮崎あおい・妻夫木聡など豪華キャストで映画化決定! 吉田修一『怒り』がはやくも文庫判で登場!

『悪人』や『パレード』などで知られる人気作家、吉田修一のミステリー『怒り』が2016年1月21日(木)に文庫版として出版された。

2016.1.21  作家の読書道 第168回:早見和真さん

デビュー作『ひゃくはち』がいきなり映画化されて注目を浴び、さらに昨年は『イノセント・デイズ』で日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞、最新作『95』も注目される早見和真さん。高校時代は名門野球部で練習に励んでいた少年が、なぜ作家を志すことになったのか、またそのデビューの意外な経緯とは? ご自身の本棚の"一軍"に並んでいる愛読とは? 波瀾万丈の来し方と読書が交錯します。

2016.1.12  【今週はこれを読め! SF編】騎士になる「ぼく」が負うもの──天上界の魔法、地下境の記憶、ひとの世の名誉

第一部が『ナイト』で、第二部が『ウィザード』。いちおう別々のタイトルがついているが、実際はひとつらなりの物語だ。

2016.1.9  まるで少女マンガ! 甘くて胸キュンの青春恋愛小説『ケーキ王子の名推理(スペシャリテ)』

少女マンガのような青春小説を読みたい方に、ぜひともオススメしたい小説がある。『ケーキ王子の名推理(スペシャリテ)』(七月隆文/新潮社)は、度々重版が掛かっている今話題のライト文芸だ。

2016.1.6  【今週はこれを読め! エンタメ編】女性裁判官と少年の忘れ得ぬ邂逅〜マキューアン『未成年』

主人公のフィオーナは59歳。同い年の夫がいる裁判官だ。

2015.12.22  1996冊の文庫SF作品を詳細に解説する超濃縮本!

下北沢の書店B&Bで行われた「池澤夏樹レビューコンテスト」の授賞式で、作家の池澤夏樹さんが「書評を書くときにはとても勉強するので、書評は他人のためならず」とおっしゃっていた。

2015.12.22  【今週はこれを読め! ミステリー編】100年に1作の完璧な続篇『蜘蛛の巣を払う女』

もしかするとこれは大事件なのかもしれない。

2015.12.21  【今週はこれを読め! ミステリー編】100年に1作の完璧な続篇『蜘蛛の巣を払う女』

もしかするとこれは大事件なのかもしれない。

2015.12.19  野坂昭如さん、最後の別れに500人 五木寛之さん弔辞「ともに格好良さと格好悪さ演じてきた」

小説「火垂るの墓」などで知られ、9日に85歳で死去した直木賞作家で、歌手やタレントとしても活躍した野坂昭如さんの葬儀・告別式が19日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。

2015.12.15  小説に 「タスキメシ」 年子の陸上部員描く

20日に京都・都大路を舞台に展開される全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)出場を目指す高校生を描いた青春小説「タスキメシ」が、小学館から出版された。

2015.12.15  [ハンドレッド]GA文庫のライトノベルがアニメ化 16年4月放送開始

地球を襲う謎の生命体を相手に戦う箕崎准さん作、ニトロプラスの大熊猫介さんイラストのライトノベル「ハンドレッド」が、2016年4月からテレビアニメ化されることが15日、明らかになった。

2015.12.11  「小説」が愛おしくなる『本をめぐる物語 小説よ、永遠に』 副題に込められた意味とは?

『ダ・ヴィンチ』に連載していた「本をめぐる短編」から誕生したアンソロジーの第3弾。「小説よ、永遠に」という祈りのような副題をつけたのにはわけがある。

2015.12.10  直木賞作家の野坂昭如さん死去 85歳

「火垂(ほた)るの墓」や「アメリカひじき」などの小説、「四畳半襖(ふすま)の下張」裁判やヒット曲「黒の舟唄」などで知られる黒めがねがトレードマークの作家、野坂昭如(のさか・あきゆき)さんが9日午後10時半ごろ、誤嚥(ごえん)性肺炎からくる心不全のため東京都内の病院で死去した。

2015.12.5  ハルチカ:アニメ化も話題のミステリー小説を原作者・初野晴が語る 「里見八犬伝」の影響も

初野晴さんのミステリー小説「ハルチカ」シリーズ(KADOKAWA)が原作のテレビアニメ「ハルチカ~ハルタとチカは青春する~」が2016年1月にスタートする。原作は、主人公と同世代の高校生以外にも、40、50代のファンも多いという人気シリーズで、放送前から注目を集めている。原作者の初野さんにアニメへの思いや執筆について聞いた。

2015.11.26  児童書シリーズの金字塔『ズッコケ三人組』ついに完結! ファンからは"ズッコケ老人三人組"を望む声も

小柄で短気なハチベエ(八谷良平)、メガネでやせ型・学者タイプのハカセ(山中正太郎)、体が大きくてのんびりやのモーちゃん(奥田三吉)の3人が織り成す、不朽の児童書シリーズ『ズッコケ三人組』。

2015.11.17  【今週はこれを読め! SF編】「なんでもない」に滲む不吉、不穏、不条理、不思議

シャーリイ・ジャクスンの代表作と言えば何をおいても「くじ」で、アンブローズ・ビアス「アウルクリーク橋の出来事」やサキ「開いた窓」などと並び、"奇妙な味"の愛好家なら知らぬ者はいない超有名作だ。

2015.11.15  【今週はこれを読め! ミステリー編】ハメットの文体史をたどる作品集『チューリップ』

ハードボイルドと呼ばれる表現の形式には一応通史がある。

2015.11.11  【今週はこれを読め! エンタメ編】めざせ新人賞!前向き文芸部の奮闘記〜須藤靖貴『小説の書きかた』

好きなスポーツは何かと聞かれたら、キャッチボールと答える(厳密に言うと、あれは種目ではない気がするが)。

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