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西村賢太

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経歴

西村 賢太(にしむら けんた、1967年(昭和42年)7月12日 - 2022年(令和4年)2月5日)は、日本の小説家。私小説の書き手として知られている。
幼少期
東京都江戸川区春江町出身。父は外車マニアで、数年ごとにジャガーやカマロやクーガーなどを買い換えていたが当時の実家は裕福であり、小説における「お寿司」「お蕎麦」「ぼく」などの丁寧な物の言い方は、言葉遣いに厳しい両親に育てられた影響によると当人は2011年10月14日の『スタジオパークからこんにちは』(NHK総合)で語っている。、1978年秋に強盗強姦事件を起こして逮捕され、刑務所に収監される。このため両親が離婚し、3歳上の姉と共に母子家庭で育つ。
読書好きな姉の影響で、幼児期から『赤毛のアン』『キュリー夫人』などを読み、活字に親しんでいた。
少年時代
それまでは父が単なる強盗事件を起こしたと聞かされていたが、町田市立成瀬台中学校の3年生の時、父が起こした事件が性犯罪だったことを知り、その衝撃で2学期の頃から不登校となる。国語を除くと成績は「1」ばかりでローマ字も書けず、高校は全寮制の東京都立秋川高等学校しか行くところがないと教師に宣告されたが、寮に入るのを嫌って進学せず、家を出て東京鶯谷の家賃8000円のアパートに下宿。
アルバイトに明け暮れていたようだが。この間、港湾荷役や酒屋の小僧、警備員などの肉体労働で生計を立てていた。1990年ごろには品川の屠場で働いたこともあるが、「あまりのきつさに音を上げて一日でやめてしまった」という。
傍ら、16歳の頃から神田神保町の古本屋に通い、戦後の探偵小説の初版本などを集めていたが、土屋隆夫の『泥の文学碑』を通じ田中英光の生涯を知ってから私小説に傾倒。1994年より1996年まで私家版『田中英光私研究』全8冊を刊行、この研究書の第7輯に私小説「室戸岬へ」を発表。第8輯にも私小説「野狐忌」を発表している。田中英光研究から離れた理由については「田中英光は、結局、一種のエリートなんですよ。そこでもう、なんか、そこでこう、もの足りないものを感じた」 と語る一方、「泥酔の果ての一方的な無礼による、英光の遺族のかたとのトラブルで出禁となったとき、私は自責の念からすべてを諦めざるを得なかった」とも記している。
青年時代
23歳で初めて藤澤清造の作品と出会った時は「ピンと来なかった」というが、29歳の時、酒に酔って人を殴り、留置場に入った経験から清造に共鳴するようになり、以来、清造の「没後弟子」を自称し、自費で朝日書林より刊行予定の藤澤清造全集(全5巻、別巻2)の個人編集を手掛けようとした(完成しなかった)。朝日書林の主人からは相当額の金銭的援助を受け、神田神保町のビルの一室を契約したとき費用を借りた他、「これまでにトータルで5、600万は借りてる」 という。
清造の墓標を貰い受けて自宅に保存している他、1997年ごろから 清造の月命日の毎月29日には清造の菩提寺の浄土宗西光寺(石川県七尾市)に墓参を欠かさなかった。2001年からは自ら西光寺に申し入れて「清造忌」を復活させた他、2002年には清造の墓の隣に自身の生前墓を建てている。このエピソードがいくつかの作品において主人公の行動に擬して描かれているように、西村の作風は強烈な私小説である。また「瘡瘢旅行」で、敬愛する藤澤清造は「小説家」ではなく「私小説家」だと呼んでいる。
小説家としての活動
2003年夏、同人雑誌『煉瓦』に参加して小説を書き始める。2004年、『煉瓦』第30号(同年7月)に発表した「けがれなき酒のへど」が『文學界』12月号に転載され、同誌の下半期同人雑誌優秀作に選出される。同年に『煉瓦』を退会。
2006年、「どうで死ぬ身の一踊り」で第134回芥川賞候補、「一夜」で第32回川端康成文学賞候補、『どうで死ぬ身の一踊り』で第19回三島由紀夫賞候補となる。2007年、『暗渠の宿』で第29回野間文芸新人賞受賞。2008年、「小銭をかぞえる」で第138回芥川賞候補。2009年、「廃疾かかえて」で第35回川端康成文学賞候補。
2011年、「苦役列車」で第144回芥川賞受賞。芥川賞受賞後の2011年7月には、「この受賞の流れを逃したら次はない」 という自身の提案で新潮社から清造の代表作『根津権現裏』を新潮文庫より復刊させた。2012年には同文庫より、自ら編集した「藤澤清造短篇集」を刊行。芥川賞受賞会見における「そろそろ風俗に行こうかなと思っていた」との発言が話題を呼んだ。同賞受賞以後のマネジメントはワタナベエンターテインメントが担当したが、同事務所所属ではなかった。
2012年10月2日からTOKYO MXの『ニッポン・ダンディ』にレギュラー出演していたが、2013年6月4日の放送で終了直後に突然降板する。「週刊アサヒ芸能」6月27日号および7月4日号の西村の連載コラム「したてに居丈高」で、かねてより番組スタッフとMCの段取りの悪さに不満を募らせ続けており、それがこの日の我慢のならぬ段取りと進行が重なったことによって爆発した、との動機が明かされている。
死去
2022年2月4日夜、赤羽からタクシー乗車中に意識を失い、運転手により東京都北区東十条の明理会中央総合病院に搬送されたが心停止の状態で、翌5日6時32分、死去、七尾市立図書館に清造と自身の著作計14冊を寄贈していた同年2月12日、七尾市立図書館内に「七尾ふるさと文庫館」がオープンしたことにあわせて、藤澤清造の作品とともに西村の作品も収載され、西村が寄贈した図書も追加された同年6月、生前の西村が初出雑誌記事に拠って編集した清造の随筆集が、講談社から出版されたtitle=西村賢太さん、師の隣に眠る 七尾・西光寺で納骨法要 |url=https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/699792 |website=北國新聞DIGITAL |publisher= 北國新聞社 |date=2022-03-30 |accessdate=2022-03-30

受賞歴

西村賢太関連記事(ニュース、インタビュー、書評等の外部リンク集)

  • 2017.10.5 【文芸月評】現代の女性文学問う

    フェミニズムに共感を寄せる作家、川上未映子さん(41)が責任編集した「早稲田文学増刊 女性号」が出版された。戦前生まれの詩人の石垣りんら物故者をはじめ、詩人の伊藤比呂美さんや歌人の雪舟えまさん、作家の津村記久子さんら現役の筆者、米国で活躍する中国出身のイーユン・リーさんら海外作家など女性82人が原稿を寄せるなどした。

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西村賢太関連つぶやき(自動取得のため関連しない情報も含まれることがあります)

vidril西村賢太が宝をひと瓶飲むなら私は白ワインを一本飲む
kterrorskrror改めてこのブンガクMAP見ると、石原慎太郎さん入ってないのなミレニアム、って感じ都知事・石原慎太郎を「ブンガク」に引っ張ってきたのは(いやもちろん本人は政治家やりながらずっと文学書いてたし、どころか芥川賞の選考もやってんだけ… https://t.co/EQIGizl9gE
BotBook西村賢太/どうで死ぬ身の人踊り「淸造忌」のご案内皆様方には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。突然で恐縮ですが、藤澤淸造の追悼法要を左記の日時にて行いますので、ご出席くださいますようお願い申し上げます。この法要は、昭和二十七年七月に故横川巴人等、七尾の有志のかたがたにより…
imagawatatsuya『一私小説書きの日乗 遥道の章』2014年9月13日引用部は、サイゾーウーマンの当該記事に目を通して憤っているくだりで、西村賢太が述べたもの。西村賢太、初長編が「全然売れない」! 『お願い!ランキング』出演も効果なし?(20… https://t.co/kxjsRXc92d
spring_day_co@mega17596801 正に!西村賢太さんの冠絶せし文学の才はその「正直さ」なんですよね。彼は愚直に過ぎ、絶対に嘘をつけない。それは確かにきに人間の露悪性を赤裸々に表白しますが、だからこそ彼の作品は人の心をうち、芥川賞を取ったのだと思います。
kazaneyume西村賢太『雨滴は続く』同人誌に発表した小説が文芸誌に転載され舞い上がる。作品を読んだ他社の編集者から短篇小説を依頼され書き上げると芥川賞候補になり作家になる夢が開ける。短気で小心、スタイリストと自認する主人公の北町貫多は西村氏… https://t.co/LQLaMboUrt
kotoba_star総じて『小、中学時代の友人』は、すべて価値のないものである。(西村賢太/苦役の芥川賞作家)(14point/フリードリヒ・ニーチェの名言より)
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